ランスロット、またもやエレインと

アーサー王のフランス遠征成功の宴という席にありながら、円卓の騎士ランスロットは浮かぬ顔。

なにしろ騙されたとはいえ、自分の子供を産んだエレインと不倫の恋仲、妃のグィネヴィアが同席しているのですから。

エレインと再び床を共にさせないためにもランスロットを早く自分の部屋に入れなくちゃ、とばかり、誘うグィネヴィアに対し、ランスロットもエレインの目から逃れるために待ってましたとばかり、グィネヴィアと部屋を共にします。

喜んでグイネヴィアの名前を部屋の中、大声で叫ぶランスロット。 続きを読む ランスロット、またもやエレインと

円卓の騎士による聖杯探索

ランスロットがエレインとの息子、ガラハッドと共にアーサー王の元に戻ってからの話は聖杯探索になるのですが、じつは聖杯探索、アーサー王物語においてキリスト教プロパガンダの色が濃く、冒険譚としては面白いのですが結末がなんとも宗教っぽくていけません。

なにせ、円卓にいきなり聖杯が現れたと思ったら姿を消し、その聖杯を探すことが我々騎士団の務め、なんて円卓の騎士の1人であり、アーサー王の甥の1人、ガウェインが言い出してしまうのですから。

しかもペレス王が聞いた「エレインとランスロットの息子、ガラハッドが聖杯探索を成し得るだろう」という予言もあり、結末は予定調和みたいなものです。 続きを読む 円卓の騎士による聖杯探索

反逆の罪に問われる妃グイネヴィア

聖杯探索から戻ったランスロットは再びグイネヴィアとの密会を続けますが、同時に騒動鎮圧を婦人たちから頼まれると人がいいランスロット、勇んで鎮圧のための戦いをします。

またもやランスロットの人の良さに怒るグイネヴィア、ランスロットを宮廷から追い出すと、ランスロットへ当てつけのように他の円卓の騎士を招いて宴をします。

しかし、この宴の最中、騎士団に恨みを持つ者が毒りんごを仕掛け、円卓の騎士の1人が死んでしまいます。 続きを読む 反逆の罪に問われる妃グイネヴィア

ランスロットの忍耐強さ

反逆の罪で告訴された妃グイネヴィア、訴えたマドールとの戦いに代理人のポールスが勝たなければ火炙りの刑に処せられます。そして決闘の時。

ポールスはマドールをまったく寄せ付けず圧勝、妃は火炙りの刑を免れますが、ポールスは鎧も脱がずに立ち去ります。

そう、マドールと対決したのは決闘の朝、ポールスの前に立ったランスロットでした。

ポールスの鎧を借り、決闘の身代わりをして姿を消しましたが、後にポールスは事の顛末をすべてグイネヴィアに話したことから、ランスロットと和解、ランスロットはアーサー王の元に戻ったばかりか、グイネヴィアとさらに深い恋仲になっていきます。 続きを読む ランスロットの忍耐強さ

12人の騎士を返り討ちにしたランスロット

ラブコメやソープオペラ調はここまで。

ここからはアーサー王のクライマックス、騎士道精神の山場となります。

妃グイネヴィアと密通を続けるランスロットですが、ランスロットは何度も王や妃を助けていることや剣の達人、アーサー王に対する忠誠心から配下の騎士も多く、アーサー王や甥のガウェインは黙認状態でした。

しかし、それを面白くないと思う騎士もいます。その1人がアグラヴェイン。 続きを読む 12人の騎士を返り討ちにしたランスロット

グイネヴィアを助けに参上のランスロット

12人の騎士を失ったアーサー王、ランスロットと並ぶ甥の騎士であるガウェインとその息子、ガヘリスとガレスに厳重な装備をさせて妃の処刑の列に加わるように命じます。

しかしそんな辛い仕事はできないとガウェインは断り、ガヘリスとガレスも王妃に対する経緯から武装をせずに列に加わることにしました。

そして処刑の場所へなだれ込んでくるランスロットとその配下。

王妃を助けださずになんのための騎士団か、とばかり、歯向かう者を切り捨てる騎士団。 続きを読む グイネヴィアを助けに参上のランスロット

ランスロット、フランスに帰る

喜びの砦に立てこもり、戦おうとしないランスロット一味に対してアーサー王の軍勢は卑怯者と詰ります。

さすがに卑怯者の汚名を浴びせられれば出ないワケには行きませんが、ランスロット、配下にキツくアーサー王とガウェインだけには手を出すなと釘を刺します。

ポールスは巧みに馬を操り、アーサー王を落馬させれば戦いに決着がつく、と実行しますが、ランスロットはそれすら諌め、落馬したアーサー王を抱き起こすと戦いを止めるように提言します。 続きを読む ランスロット、フランスに帰る

モルドレッドの謀反

息子2人をランスロットに殺された円卓の騎士ガウェインは15日以内にイングランドから退去するように命じます。

それに従い、母国フランスに帰るランスロットと多くの配下たち。

しかし、ガウェインは収まらず、アーサー王を説得してフランスまで遠征に出向きます。

留守を任せるのは甥のモルドレッド。

ガウェインは何度もランスロットに立ち向かいますが決着がつきません。 続きを読む モルドレッドの謀反

アーサー王の死

モルドレッド軍との戦いで、今や風前の灯火となったガウェインはアーサー王の腕に抱かれて言います。

「もし、自分が和睦に反対しなければ…ランスロットを許していたら…こんな事態を招くことはなかったでしょう。ランスロットに手紙へ手紙を書かせてくれまいか」と。

その手紙の内容は「私は死ぬ。君に責任はない。どうか、すぐにイングランドへ戻って王を助けて欲しい」。

しかしその手紙が届く前にモルドレッドとアーサー王の戦いは決着がついてしまいます。 続きを読む アーサー王の死

過去の王にして未来の王

以上がトマス・マロリー著「アーサー王の死」のダイジェスト版です。

かなり駆け足ですが、一応、アーサー王物語のツボぐらいは押さえてあるはずです。

本当は最後のモルドレッドとの戦い、すごく面白いのですが、かなり長いので割愛しました。

他にも面白いエピソードはいろいろあるのですが、それらも文章量の都合でカットしています。

聖杯探索に関してはかなり意図的に割愛していますが。 続きを読む 過去の王にして未来の王

不滅のピカレスク・キャラクター!ルパン三世名言集

ルパン三世のコミック初登場は1967年、アニメは1971年なので登場からすでに半生記を迎えようとしています。

鉄腕アトムやゴジラ、ウルトラマンなどと並ぶ不滅のキャラクターですね。

ただしルパン三世は鉄腕アトムやウルトラマンといった正義の味方ではなく、あくまで怪盗ルパンの孫、つまり泥棒であり、物語はピカレスクロマン、悪漢小説の形式です。

どちらかというと破壊神ゴジラに近い存在でもあります。 続きを読む 不滅のピカレスク・キャラクター!ルパン三世名言集

アダルティな峰不二子のTVアニメシリーズ!ルパン三世名言集

ルパン三世の名台詞集となると、1967年の登場までさかのぼり、さらにTVシリーズから劇場映画までエピソードがあって膨大な数になるため、ここでは「LUPIN the Third-峰不二子という女-」と2015年から放映されたTV第4シリーズとなる「ルパン三世」からピックアップしましょう。

2012年からTVで放映された「LUPIN the Third-峰不二子という女-」はルパン三世が主人公ではなく、タイトルからも分かるように峰不二子が主人公になっています。 続きを読む アダルティな峰不二子のTVアニメシリーズ!ルパン三世名言集

猫とツキと干支の性格

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