ランスロット、フランスに帰る

喜びの砦に立てこもり、戦おうとしないランスロット一味に対してアーサー王の軍勢は卑怯者と詰ります。

さすがに卑怯者の汚名を浴びせられれば出ないワケには行きませんが、ランスロット、配下にキツくアーサー王とガウェインだけには手を出すなと釘を刺します。

ポールスは巧みに馬を操り、アーサー王を落馬させれば戦いに決着がつく、と実行しますが、ランスロットはそれすら諌め、落馬したアーサー王を抱き起こすと戦いを止めるように提言します。

それを聞いたアーサー王、ランスロットの強い忠誠心を思い出し、和睦を求めようとするのですが、それを許さないのが復讐の鬼と化しているガウェイン。

やがて双方に死者が多くでると、その噂はローマ法王の耳まで届き、法王より裁定の使者がやってきます。

その裁定とはアーサー王が妃グイネヴィアを受け入れ、ランスロットと和睦せよとの内容。

ランスロットは妃グイネヴィアの貞操についていつまでも剣を持って証明することを宣言(つまり建前上は不倫などしていない、ということ)、ガウェインの息子を殺害したことについては贖罪のために懺悔の行脚に出ることを誓います。

それを聞いてアーサー王や多くの騎士は感動の涙を流しますが、一人、納得していない男がいました。

そう、復讐の鬼、ガウェインです…。

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