『ツキ』で勝負を左右されないためには

第67回山口県高校総体におけるバスケットボールの決勝戦、徳山商工と誠英の試合終盤はいろいろな点の教訓を残しています。

ゲーム面だけに関して言えば、誠英は残り1秒を切っても気を抜いていたわけではありませんが、全員がゴール下に集まってディフェンスを固め、マンツーマンを行わなかったために3ポイントシュートを許してしまいました。

また終盤まで63対63と同点であったことは実力が同等であり、結果を決めたのが『ツキ』だけで、勝負では徳山商工がウイナーとは言えません。

勝負に勝つためには、相手よりも平均値、つまり実力をつけ、突発的に起きる『ツキ』でも左右されないことが求められます。 続きを読む 『ツキ』で勝負を左右されないためには

スキルを上げることが『ツキ』の確率を高める

『ツキ』と上手く付き合う方法、すでにお分かりですね。

スポーツの世界に限らず、何事においても最後の瞬間に『ツキ』が物事を決定することがあります。

けれど、その最後の『ツキ』を実感できるのは、物事のスキルを高め、平均値を上げた人に限られます。

もちろん、スキルを高めて平均値を上げたところで、必ず『ツキ』がやってくるわけではありません。

しかし、期末テストの勉強範囲を広げて平均値を上げておけばテストの問題に勉強した範囲内から出る確率は高くなります。 続きを読む スキルを上げることが『ツキ』の確率を高める

ゴルフに見る『不運』

スポーツは『ツキ』で左右されることが少ない、と言われますが、ゴルフは比較的『ツキ』の要素が多く含まれるスポーツといえます。

『ツキ』というより『運』と言った方がいいでしょう。

自然の中で(もちろんゴルフ場は作られた競技施設ではありますが)行うだけに、雨や風などが競技に大きく影響し、しかも競技者全員のイコールコンデションとはなりません。

グリーン目指してフェアウェイから最高の1打を放っても、そのプレイヤーの時だけ上空で強い向かい風が吹き、グリーン手前の池に落ちる、というケースも珍しくありません。 続きを読む ゴルフに見る『不運』

凡庸と優秀の違い

前項ではゴルフの『運』『不運』が人生に似ていることを紹介しました。

もう少し前項の例、会心の1打でありながら突然に向かい風が吹いたことによって、グリーン手前の池に落ち、自分の『不運』を嘆く凡庸なプレイヤーの話を掘り下げましょう。

量子力学の不確定性から風が吹くことは誰にも予想できないのだから、会心の1打を打てる以上、凡庸とは言えないのではないか、と思われる人もいるでしょう。

確かに不確定性からは風の発生は確率論でしか確認できません。

しかし、状況に注意すれば突風が発生する確率を読むことができます。 続きを読む 凡庸と優秀の違い

『ツキ』と『不運』は同質の偏り

これまで『ツキ』と上手に付き合う方法を紹介してきましたが、人生、『ツキ』の作用が逆に働く、つまり『不運』も『ツキ』と同じくらいに遭遇するので、最後は『不運』と上手く付き合う方法を紹介しましょう。

『ツキ』は不確定性における偏りでしかありません。

それがたまたま本人に取って良い方向に働いているので『ツキ』と呼びますが、偏りの事象に良い悪いもないので、本人に取って悪い方向に働くことがあるのは当然のことです。

したがって『不運』を嘆くことは『ツキ』に対しても拒絶していることになる、と覚えておきましょう。 続きを読む 『ツキ』と『不運』は同質の偏り

アンダードッグ効果がもたらす『ツキ』

前項に続き、『不運』の時に使えるアンダードッグ効果の続きです。

たとえば会社が倒産しそう、という『不運』に遭遇したとします。

もちろん倒産は不確定性による偏りではなく因果律に因るものですが、その中の1社員としては会社の倒産に対して自分ではどうしようもない部分があるため、『不運』と定義することができます。

多くの社員は倒産する前に早期退職して転職の準備を行います。

まるで沈みゆく船から逃げようとするネズミと同じですね。 続きを読む アンダードッグ効果がもたらす『ツキ』

平均回帰と確率の収束

平均回帰、または確率の収束。

厳密に言うと両方ともかなり複雑なので、『ツキ』や『運』に限って言うことはできませんが、少なくとも人生においては意味を広く浅く捉えれば活用することもできます。

平均回帰においては、

◯平均値から大きく離れた偏差の事象(高いギャンブル性)ほど平均値に戻りやすい

◯平均値に近い偏差の事象(スキルの介在)は連続性が認められるものの、事象によって上がった平均値を継続するためにはスキルを上げる必要がある 続きを読む 平均回帰と確率の収束

密室からの脱走を実行した黒猫

密室からの脱走を実行した黒猫

いきなりで恐縮ですが、私の家には黒猫がいます。

名前はシャーロック。

なぜこの名前がついたかというと、縁あって我が家に来た時、数々のネット情報や資料を統合した結果、最初は家に慣れるまでケージに入れた方が良い、という言葉を信じて最初の夜はケージに入れ、出られないようにしていたのですが、朝になったらちゃっかりケージから出て遊びまわっていたのです。

まるで密室から脱走したかのように。 続きを読む 密室からの脱走を実行した黒猫

猫の脱走劇を紐とく

最初の疑問はなぜ、密室から脱走できたのか、ということ。

ケージは動物病院からお借りした猫用のもので、当然、隙間からは出られません。

最初の夜こそ、出入口のカギをかけ忘れたのかな、という思いもあったことから次の夜からはしっかりとカギを閉めました。

それでも脱走を繰り返していたのです。

もちろん魔術や瞬間移動も一瞬、考えましたが、私は現実主義者であるのでそれらは基本的に信じません。 続きを読む 猫の脱走劇を紐とく

脱走できたのは猫特有の骨格のおかげ

シャーロック(私の家にいる黒猫です)が、というより猫が、ほんのわずかの隙間でも通り抜けることができるのは、骨格が大きく関与しています。

猫は狭い場所へ入り込んだり、片足を上げてお尻の回りまで舐めることができるのも骨格による柔軟性ですね。

柔軟性を作り出している骨格の重要な部分はほぼ全体に及びますが、その中でも鎖骨と肩甲骨、腰椎です。

人間の鎖骨は胸骨や肩甲骨などと連携していますが、猫は鎖骨が他の骨とつながっておらず、体内で浮いているような状態になっています。 続きを読む 脱走できたのは猫特有の骨格のおかげ

猫の跳躍力の話

我が家の黒猫シャーロック、多くの猫と同じように高いところが大好きです。

我が家は散らかり放題なので高いところへ上るためには、かなり足場の悪いところを経由しなければならないのですが、たとえ足場が悪くても家具や雑貨を落としたり壊したりすることなく、器用に上っていきます。

偉いですね。賢い猫ですね。

というバカ飼い主の溺愛ぶりはともかく、ここでは猫の跳躍力の話。

猫は体長の約5倍、約1.5mの跳躍を行うことができます。 続きを読む 猫の跳躍力の話

猫の着地技術はウルトラF級

リオ・オリンピックでは内村航平さんの鉄棒における着地が話題になりましたが、一緒にTVを見ていた我が家の黒猫シャーロックは一瞥しただけで関心も示しませんでした。

まるで「まあ、人間にしちゃたいしたものだろうが、所詮は猫の足元にも及ばないよ」とでも言いたげに。

たしかに猫の着地、内村航平さんでも敵いません。

この着地を決めるのは内耳もありますが、先に筋肉から説明しましょう。

猫が着地をピタリと決めるのは腹筋が発達しているからです。 続きを読む 猫の着地技術はウルトラF級

猫とツキと干支の性格

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