夜空の占星術!蠍座と射手座の神話

星座の由来となった神話、次は蠍座、天蠍宮の順番。

海神ポセイドンの息子、オリオンといえばギリシャ神話の中でも勇者として知られていますが、その一方で勇者ゆえの傲慢さがありました。

天下一の狩人である俺にかかれば足の速い鹿だろうと獰猛なクマやライオンであろうと赤子の手をひねるようなものだ、と吹聴するオリオンにゼウスの妻である女神へーラが怒ります(ヘラクレスの時も怒っていましたね、この女神様は)。

へーラはオリオンの住む地上に毒針を持つ蠍を送り込むと、蠍はオリオンに一刺し、あっさりオリオンは死んでしまいます。

その功績を讃えられて神が蠍を天に昇らせ、星座にしました。

射手座のサインは人馬宮。 続きを読む 夜空の占星術!蠍座と射手座の神話

夜空の占星術!山羊座の神話

星座の由来となる神話、残りも少なくなってきました。

次は山羊座、磨羯宮(まかつ)です。

星座とサインは似た名前が多いのですが、山羊と磨羯、大きく違っていますね。

日本に渡来した占星術は西洋式よりもインド式が先で、インド式は西洋占星術が流入した時、神話の山羊は「上半身が山羊、下半身が魚」という異形だったことから山羊派、魚派の2つの占星術流派が生まれました。

磨羯とはインドの想像上の怪魚マカラのことで、日本には魚派の占星術が入ってきたことにより、現在でもサインに磨羯が使われているのです。

さて、「上半身が山羊、下半身が魚」といえばギリシャ神話で牧神と崇められているアイギパーンしかいません。 続きを読む 夜空の占星術!山羊座の神話

夜空の占星術!水瓶座の神話

星座の由来となる神話、残りは2つ。

そのうちの1つは水瓶座、宝瓶宮ですね。

ギリシャ神話に登場するオリュンポスの神々は神殿で晩餐を取り、芳醇なる神の酒ネクテルを嗜みますが、この給仕を行っていたのが絶世の美女ヘーベ。

やがてヘーベはヘラクレスと結婚するために給仕の職を辞することになりますが、絶世の美女が給仕しなくなることに困ったのはゼウスを始めとする神々。

ヘーベに劣らぬ美女を、と探しているゼウスの眼に止まったのが地上にあるトロイの王子、ガニュメデスでした。

ゼウスしてみれば、美しけりゃ男でも女でも構わん、とばかりガニュメデスを強引に神殿へ連れてきてしまいます。

ホント、全能をいいことにやりたい放題ですね、ゼウス。

王子だろうと王様だろうと、ゼウスに逆らうことはできません。 続きを読む 夜空の占星術!水瓶座の神話

夜空の占星術!魚座の神話

黄道12星座、最後は魚座、双魚宮の神話です。

日本の星座名は単体ですが、サイン名は対になっていることに注目ですね。

ギリシャ神話における美の象徴といえばアフロディーテ。

愛の象徴といえばエロス。

エロスは本来、カオスやガイアなどと同じ原始の神でしたが、その後、アフロディーテの息子として登場するようになりました。

アフロディーテとエロス、とても仲が良く手をつなぐほどで、神々が集まった大宴会の時に怪物デュポンが表れた時も手をつないだまま逃げようとしました。

デュポンから逃げ惑う際、神々は動物に化けますが(磨羯宮のアイギパーンはこの時、パニクって下半身しか魚に化けられず、後に失笑を買っています)、アフロディーテとエロスは魚に化け、川に逃げようとします。 続きを読む 夜空の占星術!魚座の神話

夜空の占星術!星は誘えど、強制せず

惑星の運動を法則化した17世紀の天文学者ヨハネス・ケプラーは「この愚かな娘、占星術は一般からは評判のよくない仕事に従事して、その利益によって賢いが貧しい母、天文学を養っている」と言いました。

当時、ケプラーは天文学者、数学者であると同時に占星術師でもあったのです。

ケプラー自身は占星術を信じておらず、富裕層を満足させるために数学と天文学を駆使して占星術を行い、そこで得た利益で天文学を支えていたわけですね。

すでに17世紀では占星術が科学から分離している証でもありますが、それでも西洋では占星術が浸透しており、第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンのファーストレディであるナンシー夫人は占星術師ジョーン・キグリーを顧問として大統領の日程にまで関与した有名な話もあるほどです。 続きを読む 夜空の占星術!星は誘えど、強制せず

ネットで広く資金調達の募集をかけるクラウドファンディング

誰でも夢を持っていて、それを叶えたいと願っています。

しかし、夢を叶えるためには根気と努力と才能と、それから先立つ資金が必要ですね。

根気と努力と才能は本人の力でなんとかなるし、またなんとかしなければいけないのですが、先立つ資金に関してはコツコツと溜めていかなければなりませんでした。

資金調達の遠い道のりを想像するだけで、あるいは途中まで行ったところで挫折した人もこれまで多くいたことでしょう。

もちろん、今でも夢の実現に対して資金調達は難しいこと。

しかしネットの普及によって、以前よりもずっと資金調達が誰でも簡単に行えるようになりました。

それがクラウドファンディングです。 続きを読む ネットで広く資金調達の募集をかけるクラウドファンディング

果たしてロンギヌスの槍は月に刺さるのか?

今年は1995年に始まったTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の20周年に当たるそうです。

夢を叶えるクラウドファンディングの話から唐突ですが、きちんとリンクしているので安心してくださいね。

で、このTVアニメシリーズの第参十参話(エヴァンゲリオン風に表記してみました)でエヴァ零号機がロンギヌスの槍を月に突き刺すのですが(知らない人にはなんのことだかまったく分からないでしょうが、エヴァファンが必ず回りに1人ぐらいいると思うので、その人に聞いてみてください)それを現実にやっちゃいましょう、というプランが立ち上がりました。

題して「エヴァンゲリオン20周年公式プロジェクト・ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」。

この実行委員会の実体がイマイチ分からないのですが、一応、予算は1億円。 続きを読む 果たしてロンギヌスの槍は月に刺さるのか?

F-1レーサー可夢偉のクラウドファンディング

クラウドファンディングは今に始まったことではないし、1億円の資金援助もけっして珍しい大掛かりなものではありません。

身近なところでは3年前、F-1レーサーの小林可夢偉選手がF-1のシートを失った時、シートを獲得するためのプロジェクト「可夢偉サポート」が立ち上がりました。

F-1という世界は独特で、マシンを早く走らせる能力を持っているだけではF-1に乗ることはできません。

才能だけで有力チームが大金を払ってでも契約するのはせいぜい4~5人、後はすべてスポンサーがついてチームにお金を入れてくれるドライバーを優先する世界なのです。

残念なことに可夢偉選手、日本経済どん底の最中にF-1ドライバーになってしまったものだから有力な日本企業がスポンサーになっていません。 続きを読む F-1レーサー可夢偉のクラウドファンディング

クラウドファンディングは『物乞いボウル』か?

華やかな世界に見える自動車レースの最高峰F-1ですが、じつはとんでもない金食い虫が闊歩しており、優勝を争うことができるホンの一握りのチーム以外は常時、資金難に喘いでいます。

したがってスポンサーを持つドライバーは速く走れる才能を持つドライバーよりも優遇されるワケですね。

小林可夢偉選手、「可夢偉プロジェクト」で11億円集めましたがメインスポンサーがいないことから2013年のF-1シートを失いましたが、その募金が活きて2014年にはケーターハムという弱小チームのF-1シートを確保しました。

ところがケーターハム、結局、シーズン中に資金難が深刻な状況になり、最終的には破産宣告をします。

なんとかレースを続けようとしたチームが最後の頼みとばかり、すがったのがクラウドファンディング。 続きを読む クラウドファンディングは『物乞いボウル』か?

クラウドファンディングでレコーディングした日本のロックバンド

クラウドファンディングの話、いきなり失敗事業だとか資金難だとか、あまり未来的展望のないエピソードばかりになってしまいましたが、成功例に関しては枚挙に暇がありません。

たとえば音楽の世界。

ミュージシャンにとってメジャーになるためにはプロデューサーやレーベルの意向を無視することができず、それがジレンマになることもしばしばありますが、世の中、そんなジレンマを抱えるくらいならば活動資金やCDレコーディング費用、コンサート費用ぐらい自分たちで集めるぜ!という気骨のあるミュージシャンも多くいて、そういったロックなミュージシャンが利用するのがクラウドファンディングなのです(まあ、ロックっていやロックですが、ブルース・ミュージシャンにはない発想でしょう)。

日本ではあまり知られていませんが、アメリカを始め海外で知名度の高いロックバンドのElectric Eel Shock(エレクトリック・イール・ショック)は早くからクラウドファンディングを取り入れており、6枚目のアルバム「Sugoi indeed」は世界36カ国のファンから直接出資されて制作しています。 続きを読む クラウドファンディングでレコーディングした日本のロックバンド

無名の個人でも参加できるクラウドファンディングサイト

F-1や音楽の世界におけるクラウドファンディングの一例を紹介しました。

他にも映画や絵画といった芸術分野だけでなく福祉事業やベンチャー企業の新製品開発など成功例は数多くあります。

なんだ、有名人とか企業とか福祉とか、無名で個人的な例がまったくないじゃないか、それじゃ夢の実現なんて程遠いんじゃないの?と疑問を抱くのは当然。

確かに著名人や企業であれば個人的なサイトが注目されているのでクラウドファンディングも始めやすい環境が整っています。

まったく無名の個人であれば、どれほどすごい才能を持とうが世界の常識を覆す発明であろうが、注目度は極端に低く、実現の可能性は見えてきません。

そこで登場するのがクラウドファンディングサイトです。 続きを読む 無名の個人でも参加できるクラウドファンディングサイト

アメリカの代表的なサイト「Kickstarter」

現在、クラウドファンディングサイトは数多くあり、毎日のように新しい企画が投稿されています。

このクラウドファンディングサイトとして世界中で有名なのがアメリカの民間企業が運営しているKickstarter(キックスターター)でしょう。

14のカテゴリーに分けられており、それぞれに投稿されているプランの目標額や現在の調達額、期間などがグラフィック化されており、とても分かりやすい内容です。

一応、英語表記ですが、あまり難しくないので英語の苦手な人でも分かるはず。

どんな企画が投稿されているか、ちょっと覗いてみましょう。

たとえばComics(コミック)。 続きを読む アメリカの代表的なサイト「Kickstarter」

猫とツキと干支の性格

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