室町時代後期、江古田・沼袋原の戦いで太田道灌を救ったのは黒猫でしたが、その太田道灌が猫地蔵を奉納した自性院の招き猫はなぜか白猫です。
これを不憫に思ったのか、新宿住友ビルには黒猫の彫像が置かれています。
台座の説明文には誰にでも分かるように、平易な文章で太田道灌と黒猫のエピソードが書かれており、「名ものこらぬはふびん 江戸のいいたま 玉ちゃんと名づけ のちのちまで江戸のまもりとす」と最後をまとめています。
確かに作られた彫像は招き猫ではなく斜め上方を向き、手にはこれも艷やかな珠を大事そうに掲げています。
さて、これを作った人は誰かと見てみれば。
つくりびと 流 政之、と書かれています。 続きを読む 流政之氏が作った黒猫の玉ちゃん