顕在意識があるからこそ潜在意識を活用できる

『成功』した著名人のコメントを引用して潜在意識の有効性を説くのはとても簡単なことですし、確かに手法として正解でもあります。

しかし、成功例からの引用は100%のように思えますが、問題の立脚点から見れば成功例の確率はいったい何%になるのでしょう?

小学校卒業の寄せ書きに、「プロのサッカー選手になりたい!」と書いた人が何人いて、そのうち何割がプロ選手に、そして何割がTV中継に映る選手になれたのでしょうか?

華やかなスポットライトを浴びてにこやかにサインをする大スターに憧れ、その夢を描く人が具体的な行動を起こしながらも、そのなかの何人が大スターになれたのでしょうか? 続きを読む 顕在意識があるからこそ潜在意識を活用できる

著名人引用の巧妙な手口

潜在意識活用でもっとも引用されやすい例は著名人の言動でしょう。

最近ではサッカーの本田圭佑選手や香川真司さん。

小学生の頃からプロのサッカー選手になると言い続けて実現、とくに本田選手はACミランで背番号10をつける、という具体的な夢まで実現させました。

ウイリアム王子と結婚したケイト・ミドルトンさんは王子と出会う前から絶対ウイリアムと結婚すると宣言、部屋にポスターを貼っていたそうです。

レディ・ガガさんは無名時代でも私は大スターなんだ、という気持ちで街中を歩いていたとか。

大物、小物、合わせてこの手のコメントには枚挙に暇がありません。 続きを読む 著名人引用の巧妙な手口

プロセスを省くことで生じる非確実性

夢を見るだけで実現できる潜在意識というものがあるかどうか分かっていません。

なにしろ脳の研究はまだ進歩の途中であり、まして、夢に関してはなぜ見るのか、ということも解明されていないのです。

解明されていないものに関してはあらゆる可能性があることは事実です。

したがって、『成功』への思いを強くすることで、やがて『成功』は実現する、という科学的根拠のないことも可能性としては否定をすることができません。

いってみれば方程式の問題と答えだけが分かっていて、途中のプロセスを省いているようなものです。 続きを読む プロセスを省くことで生じる非確実性

精神分析という一元的な考え方

フロイトやユングは精神分析学者、心理学者という医師の面を持つ一方で、広義には哲学者として捉えられている面もあります。

また現代医学においては、『無意識』と『夢判断』は評価されているのもの、実際の精神的な治療の現場ではほとんど使われておらず、投薬による治療が主となっています。

その理由は『無意識』や『夢判断』から導かれる答えは理論者の独断的な判断(独裁的とも言われています)によるもので科学的立証がなく、患者に対する有効性が確立されていると言えないからです。

「あなたの前世は西洋のお姫様だったので、ぜいたくな暮らしが身についているのです」 続きを読む 精神分析という一元的な考え方

自己啓発書のいいお客様

フロイトとユングの説いた『無意識』と『夢判断』について、少しでも理解できましたか?

おそらく、ここを読んでいる人の大方がフロイトやユングについて調べるどころか、難しそうな言葉に飽々としているに違いありません。

なにしろ、ここまでの間、どこにも潜在意識を活用して『成功する秘訣』も書かれていなければ、『夢』に願いを刻みつけるだけで『成功する方法』も書かれていませんから。

でも、じつはここが『成功する人』と『成功しない人=自己啓発書のいいお客様』の分岐点です。

『成功する人』はとりあえず少しでもフロイトとユングについて知識を得ようとし、『成功しない人=自己啓発書のいいお客様』はもっと簡単に分かりやすい手っ取り早い方法論を探そうとします。 続きを読む 自己啓発書のいいお客様

猫とツキと干支の性格

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