無意識と潜在意識の大きな隔たり

フロイトとユングの概念には共通している2つの項目があります。

それが「無意識」と「夢判断」です。

どちらも始点はフロイトですが、ユングは独自の臨床実験を行った結果、それぞれの存在については認めるものの、解釈の違いからユングはフロイトから離れていきました。

このコラムのテーマが潜在意識の活用なので、あまりフロイトとユングについて詳しく書けませんが、とても簡単に言ってしまうと、マーフィー氏を始め、その後に続く潜在意識の活用については、このフロイトとユングが提唱した「無意識」と「夢判断」の一元的解釈によるものです。

もし、本当にマーフィー氏やその後の、潜在意識を活用して『成功』できると解く自己啓発書を読むなら、その前にフロイトとユングは『無意識』と『夢判断』について、どのように書いているか確かめてからにしましょうね。

意識とは氷山に似ていて、水面上に出ている部分を顕在意識、水面下を潜在意識という、とはよく引用されるセンテンスですが、この明言に至るまでの過程が分からないと、本来の意味を掴むことができません。

ユングは、『無意識』の奥底に人類の歴史が眠る宝庫がある、と唱えましたが、この集合的無意識と『潜在意識を活用して成功すること』が結びつくのか、一度、考えてみてください。

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