神事として扱われるおまじない

現在のおまじない、都市伝説的なものが出始めてなんでもあり、の状態ですが、現代社会ほど文明が発達していない時代(もちろん現代が高度に発達した文明を持っているというわけではありませんが)、おまじないは「お呪い」の漢字でもわかるように、呪術の一種、つまり神事だったわけですね。

この呪術、漢字で表すと禍々しい雰囲気を持っていますが、呪術は二通りあって、人の心を惑わすための邪術と公共の利益(天候の回復や病気の治療など)のための妖術があり、これを行うのがシャーマン、つまり祈祷師や巫女です。

もっとも現在の神社で巫女さんは神事の奉仕という役割になっていますが、神社と「お呪い」は切っても切れない関係。

神社にお願いごとをする願掛けも、言ってみれば「お呪い」と同義語ですから。 続きを読む 神事として扱われるおまじない

神様経由だからおまじないが効く

恋のおまじないが多いのは、それだけ恋がままならず不条理で予測不可能、ひいては自分の存在すら肯定的ではなくなるほど狼狽することもあるからでしょう。

その不条理、不確定さに対抗できるものがあるとしたら、それはやはり「不思議な力」ということになりますね。

したがって、おまじないを行うなら最低限、その「不思議な力」が介在している方法を選んだ方がまだ納得できるのではないでしょうか?

都市伝説的なものにはどうしても偶発性から生まれた感が強く、「不可解な行動」ではあるけれど「不思議な力」がどのように働くのかまったく分かりません。

好きな人に一度電話をかけ、相手が出ないうちに切り、その後、それを3回繰り返して電話機に赤い糸を垂らしておけば、好きな人から電話がかかってくる、なんておまじないまでありますが、これ、相手から電話がかかってきたら「ワン切りしてんのお前だろ!」なんて怒られちゃいそうですからね。 続きを読む 神様経由だからおまじないが効く

誰が考えたか恋のおまじない

まだまだあります、都市伝説的恋のおまじない。

プリンもおまじないの道具になるみたいですね。

台形のカラメルのかかった部分から食べていき、縁を残して火山の火口のような形にして、火口底に堪ったカラメルを時計回りに5回、縁へかけていくそうです。

これ、彼氏や彼女だけじゃなくて一緒に食べている人がいたらドン引きするほど汚い食べ方になるので絶対に一人の時に行ってくださいね。

これがなぜ恋のお呪いになるのかまったく疑問ですが、中高生の女の子が食べ物を(傍から見ていると)グチャグチャにして食べている光景を見かけます。

おそらく、そういった中高生女子の願掛け的行動がおまじないまで発展したのでしょう。 続きを読む 誰が考えたか恋のおまじない

古典的都市伝説のおまじない

恋のおまじない、とにかく多いです。

ほとんど都市伝説的で、なぜこの行為が効果あるのかまったくわからないけれど、共通しているのは儀式的であること。

こういった点は古来の「お呪い」的であり、人間、現在の文明社会に生きようとも根本のプリミティブな部分ではまったく進化していない証でもありますね。

たとえば、好きな人の影を踏む、なんておまじないはけっこう流行りました。

でも、これは好きな人がいて、しかもどのような状況であろうと一緒に行動できるという限定があるので万人向けとはいえませんね。

新品の消しゴムに好きな人の名前を書き、カバーをつけて誰にも見られないようにし、必ず使い切る、なんておまじないもあります。 続きを読む 古典的都市伝説のおまじない

恋のおまじないは本当に効くのか?

今時の「お呪い」で多いのはやっぱり恋のおまじないでしょうか。

自分を見向きもしないような相手や自分と別れて新しいパートナーを見つけている相手と復縁したい、なんて無茶な願いを叶えるための「お呪い」がネットのなかに溢れています。

無茶な願いを叶えるための「お呪い」だけに、ほとんどは古来の手法とかけ離れ、「不思議な力」の経由もなく、根拠のまったくないものばかりのくせに、やたらと手順を踏ませる怪しい宗教のような「お呪い」ばかりで信じる人がいるのかいな?と疑問を抱かせるのですが、「私はこのお呪いで昔の彼と復縁しました!」なんて言われると二の句が告げず、黙っちゃうしかありません。

こういった点がおまじないは立証論である証拠でもありますが。

無茶な恋の願いをおまじないで行うくらいなら、なぜ自分に向いてくれないのか、とか、なぜ別れたのか、とか、そっちを考えた方がよほど恋には効くはずなのですが、結局のところ、お呪いに頼る人はそこまで頭が回らないのでしょう。 続きを読む 恋のおまじないは本当に効くのか?

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