招き猫のポーズと色について

そうそう。

ポーズや色による招福に違いがある、という紹介を忘れていました。

ただ、ポーズや色による招福は後付けの意味合いが強く、しかも、どのサイトを見ても書かれているので簡単におさらい、ということで。

まずはポーズ編。

右前足を上げていたら金運、左前足を上げていたら人(客)を招くという由来。

もし、両手を上げている招き猫を見たら、それは幸運と思いましょう。 続きを読む 招き猫のポーズと色について

輸出用に作られた極彩色の招き猫

アメリカに輸出され、Dollar catと呼ばれている招き猫ですが、昭和初期にはすでに海外輸出用として招き猫を作っていたところがあります。

石川県で生産される九谷焼が輸出用招き猫の出生地。

昭和初期、貿易用の見本市のために作ったカタログには、大黒や歌舞伎役者の焼物と並んで、招き猫がしっかりと掲載されています。

残念ながらカタログはモノクロなので九谷焼独特の華やかな色彩は伺うことができませんが、現在でも九谷では招き猫を作っており、その柄や色は当時とあまり変わっていないのではないか、と思わせる作りになっています。

確かに、明治時代に入ってからの新九谷は海外のジャポニズムブームもあって日本を紹介する代表的な焼物となり、また新九谷は型押しの技術を習得したことから置物の大量生産が可能となったので、九谷の招き猫は海外へアピールする最良のモチーフだったともいえます。 続きを読む 輸出用に作られた極彩色の招き猫

アメリカではDollar Catと呼ばれて

アメリカは某遊園地に限らず、猫よりも鼠がお好きなようで、子供に人気のアニメ「トムとジェリー」ではおっちょこちょいの猫であるトムと頭のいい鼠のジェリーがドタバタ劇を演じていますし、鼠のスーパーヒーロー「マイティマウス」なんていうアニメもありました。

では、アメリカでは猫人気が弱いのかというとそんなことはなく、とくに日本の招き猫に関しては興味津々で、アメリカのケーブルTVで有名な「アニマルプラネット」は招き猫の特集を組んだこともありますし、現代社会の評論でニューヨーカーと肩を並べる雑誌のアトランティック誌も招き猫は予測不可能な人間の運命を変える不思議な力を持っている、と評しています。

さらにアトランティック誌の視点のユニークなところは、世界の玩具市場を席巻する勢いのある日本産ハローキティと招き猫を結びつけているところで、共に無表情な目こそ、運命を司り、玩具市場を司る、とちょっと東洋の神秘とエコノミック・アニマルを結びつけたまとめ方をしています。 続きを読む アメリカではDollar Catと呼ばれて

必然から生まれた豊岡町の招き猫

常滑、瀬戸に続いて紹介するのは高崎の豊岡町。

豊岡町っていったら焼物の町ではなく、張り子で作るダルマの町では?と、思った人、正解です。

豊岡町はそのまま、豊岡のダルマ、と町名がダルマにつくほどダルマで有名ですが、じつは張り子の技術を応用して明治の中期から招き猫も作られており、現在、張り子の招き猫では日本一の生産量を誇っています(と、いうか他ではほとんど作られていないのが現状ですが)。

現在は伝統的な張り子による製造ではなく、真空成型という技法によって立体造形を行っていますが、素材が紙であること、一点ずつ手書きであることに変わりありません。 続きを読む 必然から生まれた豊岡町の招き猫

各地にある招き猫美術館

招き猫の美術館なんて、瀬戸の「招き猫ミュージアム」ぐらいなものだろう、と思っていたら、意外と日本各地にあるんですね。

たとえば岡山市にある「招き猫美術館」。

開館は古く1994年となっています。

緑に包まれた小高い丘にあり、センスを感じさせる外観で、館内は歴史あるものから美術館オリジナルまで、さまざまな招き猫が展示されています。

この美術館の特徴は素材で分けているので、とても理解しやすいこと。

木、焼物、石、紙と招き猫に使われたすべての素材別になっているので、産地のことまで知ることができます。 続きを読む 各地にある招き猫美術館

猫とツキと干支の性格

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