北欧神話!ヤドリギの矢

前回、母親フリッグによって不死身となったパルドルにも弱点、つまりヤドリギだけはパルドルを傷つけることができるところまで紹介しました。

では、その続きです。

母親フリッグからパルドルの弱点を聞き出したロキはさっそくヤドリギを手に入れ、矢を作ります。

そしてパルドルを中心とした宴に紛れ込み、パルドルの弟、ヘズと出会います。

ヘズは神々がパルドルの不死身を確かめている最中にも傍らでひっそりと佇んでいました。

というのも、ヘズは盲目のため、兄のパルドルの位置が分からず、弓を射ることも刀で斬りかかることもできなかったからです。 続きを読む 北欧神話!ヤドリギの矢

北欧神話!パルドルに向けられた恨み

3人の子供たちに対する最高神オーディンや他の神々たちの仕打ちによって、ロキは神々と対抗する悪神へと変わっていきます。

ロキの恨みの標的は最高神オーディンとその妻、女神フリッグの間に生まれた光の神、パルドルに向けられます。

自分の味わった苦しみと同じ苦しみを最高神オーディンに与えると画策したわけですね。

その企みを予感したのか、パルドルは自分が誰かに殺されるという悪夢を見ます。

その話をパルドルから聞いた最高神オーディンや女神フリッグは慌てて対策を取ります。

なにしろパルドル、オーディンとフリッグにとって目に入れても痛くないほどの可愛い長兄、しかもアースガルドの人気者とあっては死なせるわけにいきません。 続きを読む 北欧神話!パルドルに向けられた恨み

北欧神話!ロキと神々の最初の厄になった3人の子供

では、ロキと神々の最初の厄であった巨人族アングルボザとの間に生まれた3人の子供について説明しましょう。

その前に、あっちこっちに子供を産ませて節操のない奴だ、などという今風の道徳観念は持たないように。

神話の世界というのはそういうもので、ギリシャ神話のゼウスにしても日本神話の大国主大神にしても、ロキとは比べ物にならないくらいの無節操ぶりを見せていますから。

ロキの3人の子供、正確には3人と呼べません。

なにしろ、1番目は狼であるフェンリル、2番目は毒蛇のヨルムンガルド、3番目は上半身こそ可愛い女性であったけれど下半身は腐敗していたというヘル。 続きを読む 北欧神話!ロキと神々の最初の厄になった3人の子供

北欧神話!ロキの子供たち

北欧神話と白雪姫のつながりを閑話休題としてまとめたところで、いよいよ北欧神話、佳境に入ります。

最高神オーディンが知識を求めて巨人族が住むミーミルの泉まで出かけた時、その帰りにはなぜか義兄弟の契まで結んで、オーディンと一緒に神々の住むアースガルドまで行った巨人族のロキ。

最初は神々の下僕のごとく、さまざまな押し付けられた仕事をさばく手腕と頭脳が認められて神々と親交を深めていきます。

北欧神話最強の神と言われるトールと連れ立って巨人族のヨトゥンヘイムへ冒険に行ったりもし、さらにトールが窮地に立った時、輝点を聞かせて助けたりもしています。

そのロキがなぜ、神々と巨人族の最終戦争の引き金になるほどの存在となったのでしょう? 続きを読む 北欧神話!ロキの子供たち

北欧神話!7人の小人の正体

白雪姫と北欧神話のつながり、続きです。

といっても勘のいい方ならもうお分かりのことでしょうけれど。

さて、白雪姫は実母(継母)が差し向けた殺し屋によって森の中に追い込まれますが、殺し屋は白雪姫を不憫に思い、見逃します。

実母(継母)は白雪姫を殺した証として心臓(肝臓)を取ってこい、なんて残酷なことを言いますが、殺し屋はイノシシの心臓(肝臓)でごまかしちゃう。

森の中で気を失っていた白雪姫を助けるのが7人の小人ですね。

ここで7人の小人の姿を思い出しましょう。

人間よりも背丈が短く、手は地面に着くほど長く、皮膚は老人のようにシワがあり、長いひげをたくわえています。 続きを読む 北欧神話!7人の小人の正体

猫とツキと干支の性格

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