長いこと、銀行の貸付係をやっていたある人がこんなことを話してくれたことがある。「過去に倒産したことのある人に対しても、銀行は出資することがあります。そして、この人が今度は成功するか、失敗するかは、私にも解りません。事実、以前に失敗した人でも、その後で、事業を成功させた人は何人もおります。
しかし、私は次のような人だけは、銀行の融資対象には決してすべきではないという信念を持っております。それは、倒産した時、債権者たちから逃げてしまった人です。つまり、夜逃げですね。私の知る限りにおいては、この種の人は、再び他人に迷惑をかけるタイプの人です。倒産しても、その後始末をつけた人は、まだ信用に足るのです。これに反して、逃げ廻ったりした人は、危険で、信用することができません」 続きを読む 失敗から逃げる者に再起のチャンスはない