言語は、血をかよわせた生き物のよう!言葉の摩訶不思議学

ある一つの言語も、まずは大昔の祖先により、そのきっかけ(土台)を作られ、その後は数多くの子孫(私たちから見れば、数多くの祖先)により連綿と受け継がれてきつつ、進化発展を遂げた、「モノとオト、それに意味を関連付けた、思想の集大成」とも言えるのです。

ある単語はより発展し、強化され、その分布範囲も広がっていったでしょうし、反対にある単語はその勢力が弱まり、しだいに消滅していったり、あるいは別の単語の中に吸収されていったり、などということもあったでしょう。だから、「言語の発展」(文字の発展)にも、「生物の進化」と似たような道を歩むところがあるのです。 続きを読む 言語は、血をかよわせた生き物のよう!言葉の摩訶不思議学

言葉の不思議な『縁』を思う!言葉の摩訶不思議学

アルファベット文字に付けられた名前について、その歴史的な背景などを簡単に紹介してきました。そして、名付けの際の「疑問」についても、少し触れました。ところで、もっと根源的な疑問もあります。

「なぜ、昔の人は、牡牛をアリフ、らくだをガマルと呼んだのか?」しかも、この疑問は、それぞれの言語の数だけ問われなくてはなりません。日本では、「なぜ、牛は『ウシ』、馬は『ウマ』というのか?」となります。 続きを読む 言葉の不思議な『縁』を思う!言葉の摩訶不思議学

アルファベットとは、大事なものの順番だった可能性!言葉の摩訶不思議学

再び、「A」という文字について考えてみます。

種々の西欧言語文字のもとになったフェニキア語アルファベットの「A」にあたる文字が、もともとは「牡牛の顔」を模したもの(牡牛を表す象形文字)だった、ということはわかりました(ちなみに、漢字の「牛」もやはり、「牡牛の顔」を模した象形文字なのです)。しかし、なぜ「牡牛」が「A」の名前に選ばれたのか、ということです。

アルファベットの最初の文字に与えられた名前が「牡牛」であるからには、この「牡牛」には、それなりの意味があったに違いないのです。それは、古代世界において広く見られた「聖牛信仰」と、なにか大きな関係があるのでしょうか?祖シナイ文字の「A」は、それこそ「牡牛の顔」そのものでした。 続きを読む アルファベットとは、大事なものの順番だった可能性!言葉の摩訶不思議学

最初のアルファベットに付けられた名前の謎!言葉の摩訶不思議学

アルファベットという言葉は、ギリシャ語文字の一番目と二番目の名前が「アルファ」と「ベータ」であることから、そう呼ばれているのはご承知のとおり。 ヘブライ語の場合は、「アレフベート」といいます。つまり、Aにあたる文字は「アレフ」、Bにあたる文字は「ベート」と名付けられているのです。

「アルファ(α)」や「ベータ(β)」、あるいは「エイ(A)」「ビー(B)」などは、古い言語のアルファベットから借用したものなので、文字の名前以外には意味はありません。 続きを読む 最初のアルファベットに付けられた名前の謎!言葉の摩訶不思議学

音と形のシンボル化が文字をつくる!言葉の摩訶不思議学

「共感覚」という現象があります。これは、ある音を聞くと、それが刺激になってある形が見えたり、あるいは、あるモノを見るとある匂いを感じたりする、一種の感覚的異常のことを指した言葉でもありますが、もしかすると、古代の人々はそうした「共感覚」機能を現代人よりも洗練した形で備えていたのかもしれません。共感覚の症例によると、あるモノには常に同じ形や音や匂いが結びついているということです。

現代からすると、単なる異常にしか過ぎない、この感覚を古代の人々が「世界をより深く探るための一つの能力」としていたなら、きっと当時の言語の音や文字にも「共感覚」によって得られた情報が含まれていたはずです。 続きを読む 音と形のシンボル化が文字をつくる!言葉の摩訶不思議学

猫とツキと干支の性格

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