タクシーを止めるために万札ビラビラ

バブル景気は国内への投資から始まりました。

その間には輸出産業のための公定歩合引き下げなんかもあったりして急激な円高となったわけですが、それまで所有していた土地や株の価格がいきなり5~6倍に跳ね上がれば、やはり人の気持ちも舞い上がってしまうのは無理のないこと。

だって、それまで2,000万円だった土地が何も苦労せず、労働もしないで1億2,000万円になってしまうのだから、一生懸命、額に汗流して働くのイヤになるでしょう?

もっとも、この価格上昇率は都市部に限ったことで、一般的な住宅地ではせいぜい2~3倍止まりだったんですが、株価平均は86年に約50%、87年にはアメリカのブラックマンデー余波があっても10%上昇、さらに88年には37%、89年には22%の上昇を続けていたので、とくに土地を持っていなくても株価が上昇する企業に勤めていた人たちはバブル景気の恩恵を十分に受けていたわけですね。

当時のサラリーマンがどれくらい舞い上がっていたか、ちょっとご紹介しましょう。

とにかく繁華街は連日連夜、まさに不夜城でタクシーなんかつかまりません。

どうしてもタクシーつかまえたいから手に万札持って大きく振るわけです。

タクシーもその程度の客はいくらでもいるから万札ピラピラぐらいじゃ止まってくれないんですね。

サラリーマンとタクシーの運転手って関係でこれですから。

ではサラリーマン、どこまで帰るのか、って言うとせいぜいタクシーで2,000~3,000円ぐらいの距離。

浮かれていた時代ですね。

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