「夜空の占星術」カテゴリーアーカイブ

夜空の占星術!12宮の性別と三様相と4元素

これまでに占星術による黄道12星座のサインに性別と三様相、それから4元素が加わっていることを紹介しました。

それでは12サインのそれぞれを整理して紹介しましょう。

では黄道第1宮、牡羊座の白羊宮から。

性別は男性、三様相は活動、元素は火となります。

第2宮牡牛座、金牛宮の性別は女性、三様相は不動、元素は土。

第3宮双子座、双子宮の性別は男性、三様相は柔軟、元素は風。

第4宮蟹座、巨蟹宮の性別は女性、三様相は活動、元素は水。

第5宮獅子座、獅子宮の性別は男性、三様相は不動、元素は火。 続きを読む 夜空の占星術!12宮の性別と三様相と4元素

夜空の占星術!12宮を支配する守護星

占星術による黄道12星座、12サインにはそれぞれ守護星が決められています。

支配星とかルーラーとか呼ばれている星ですね。

白羊宮は火星、金牛宮は金星、双子宮は水星、巨蟹宮は月、獅子宮は太陽、処女宮は双子宮と同じく水星、天秤宮も金牛宮と同じく金星、天蠍宮は冥王星で副星(サブルーラーとも言われています)が火星、人馬宮は木星で磨羯宮は土星、宝瓶宮は天王星で副星が土星、最後の双魚宮は海王星で副星が木星となっています。

天王星、冥王星、海王星が見つかる以前は副星が守護星とされていましたが、発見後はそれぞれが副星に退いています。

また占星術は世界各国で行われていますが、古典的存在のインド占星術や伝統的西洋占星術では新たに見つかった3つの星は使っていません。 続きを読む 夜空の占星術!12宮を支配する守護星

守護星の位置は星座の特性を左右する

黄道12星座、占星術における12サインにはそれぞれ守護星(ルーラー)が存在しています。

じつはこの守護星がどの位置にあるかによって、星座の持つ特性が大きく変わってくるのです。

基本的に星座内に守護星がある期間ほど影響力が高くなって特性は強まり、真逆(たとえば白羊宮であれば火星が守護星なので、火星が天秤宮に入った時)になると影響力が最大に弱まって特性が低くなる、ということですね。

また白羊宮の180度対面にある天秤宮の守護星は金星なので、金星が白羊宮にある期間も当然、守護星の影響力は弱まるということになります。

これだけでも占星術、個人的に使うことができますね。

たとえば白羊宮の三様相は活動、つまり積極的に動くことや何か新しいことを始めるのが得意で、4元素は火、つまり直感的想像力に長けていることを意味しています。 続きを読む 守護星の位置は星座の特性を左右する

占星術の必携アイテムといえばホロスコープ

占星術の基礎情報を知ると自分でも応用できそうですが、やはり本格的な占星術をやっている人から見れば「トーシローがっ!危ない真似をするんじゃないよ!」と大工の棟梁並に叱られそうなので、この先、星占いに関しては本格的な部分に少しだけ足を踏み入れ、理解を深めてみましょう。

占星術で使われるのは自分のサインだけでなく、他のサインの守護星も大きく影響してきます。

そこで使われるのが占星術でお馴染みのホロスコープです。

ホロスコープの基本的な構成は星座(サインですね)と惑星(サインの守護星ですね)、それからハウス(サインの特性が発揮される、あるいは警戒が必要とされる分野と解釈すればいいでしょう)の3つによって成り立っています。

最初に当事者の誕生日(できれば時間まで正確に)を入力すると、当事者が持つサインを基準として現在の守護星と他の惑星との関連が明らかになり、その星の配列からハウスが分かる、という仕組みですね。

じつにシステマチックです。 続きを読む 占星術の必携アイテムといえばホロスコープ

夜空の占星術!守護星の特性

個人の運勢を占星術で行う場合、ホロスコープが欠かせませんが、そのホロスコープ上に表れた星々とサインの関係については専門家でなければ分かりません。

とはいえ、まったく星々の役割を知らないのもホロスコープに対する興味を失うことになりかねないので、一応、守護星となっているそれぞれの星の持つ特性を紹介しましょう。

太陽は基本的性格や行動パターン、決断力や意思などを表し、月は感情や気質、想像力、水星は言語能力や情報処理、学習能力といった知性を表し、金星は愛情や快楽、美的感覚や社交性などコミュニケーション能力の特性があり、火星は闘志や情熱、行動力、勇気を示しています。

これらは個性を表す惑星としてホロスコープ上に存在しますが、他にも社会との関係を示したり社会や個人の長期的な運命を表したりする惑星があります。 続きを読む 夜空の占星術!守護星の特性

夜空の占星術!牡羊座の神話

占星術における個々の行方は専門家とホロスコープに任せるとして、ここからは星座の由来となった神話の世界を紹介しましょう。

まずは第1宮、牡羊座の白羊宮からです。

出典はギリシャ神話ですね。

ギリシャの首都、アテネの北にある地方を治めていたアタマス王にはネフェレという妻、それからプリクソス王子とヘレ王女がいました。

しかしアタマス王、他の国の王女だったイーノと浮気、事もあろうか妻のネフェレを追い出してしまいます。

王女となったイーノ、始めこそプリクソス王子とヘレ王女を自分の子供のように育てると言っていながら邪魔者扱い、やがて先妻の子供として憎むと奸計を用いて生贄にしてしまいます。 続きを読む 夜空の占星術!牡羊座の神話

夜空の占星術!牡羊座と双子座の神話

星座の由来となった神話の世界、続いては牡牛座、金牛宮です。

ギリシャ神話における全能の神といえばゼウス。

牡牛とはゼウスに化身なのです。

ゼウスといえば自分の遺伝子を多く残したことでも有名で、その遺伝子を残すためには牡牛にも化けちゃうわけです。

相手はフェニキアの王女エウロペ。

一目掘れしたゼウスは牡牛に化け、おっとりとエウロペに近づき、エウロペが油断して牡牛にまたがった途端、牡牛はゼウスの全能を持ってクレタ島まで一気に駆け抜けてしまいます。

で、そこでエウロペをゼウスが口説いて遺伝子を授けた、というのが牡牛座の由来。 続きを読む 夜空の占星術!牡羊座と双子座の神話

夜空の占星術!蟹座と獅子座の神話

星座の由来となった神話の世界、続いては蟹座、巨蟹宮です。

ギリシャ神話における最強の勇者といえばヘラクレスですが、ゼウスの愛人の息子という立場から正妻のへーラから疎まれ、呪いをかけられて愛妻と息子を殺めるという大罪を犯してしまいます。

その大罪を贖うために12の冒険に出かけますが、そのひとつがヒュドラという巨大な化け蛇退治。

ヒュドラが劣勢になった時、ヒュドラと一緒の沼で暮らしていた同じく化け物の蟹であるカルキノスはヒュドラに助成します。

しかしそこは勇者のヘラクレス、ヒュドラとカルキノスをなんとか退治してしまいました。 続きを読む 夜空の占星術!蟹座と獅子座の神話

夜空の占星術!乙女座と天秤座の神話

星座の由来となった神話は乙女座、処女宮へと続きます。

乙女座には諸説ありますが、処女宮と隣合わせの天秤座も含めた説を紹介しますね。

全能の王、ゼウスは相変わらずアッチコッチに遺伝子を残していますが、女神テミスとの間にもアストライアという女神の子供を儲けています。

アストライアとは「星乙女」という意味。

後期ギリシャ文化であるヘレニズム以降に登場した女神で、当時は地上の人間たちは文明を持たず法律も持たず、平和で温暖な気候に1年中続き、自然の恵みだけで暮らすことができました。

やがて人間は鉄を持つことから農耕を始め、四季が世界を包むと寒さのために住居に住み、それから戦争を始めます。 続きを読む 夜空の占星術!乙女座と天秤座の神話

夜空の占星術!蠍座と射手座の神話

星座の由来となった神話、次は蠍座、天蠍宮の順番。

海神ポセイドンの息子、オリオンといえばギリシャ神話の中でも勇者として知られていますが、その一方で勇者ゆえの傲慢さがありました。

天下一の狩人である俺にかかれば足の速い鹿だろうと獰猛なクマやライオンであろうと赤子の手をひねるようなものだ、と吹聴するオリオンにゼウスの妻である女神へーラが怒ります(ヘラクレスの時も怒っていましたね、この女神様は)。

へーラはオリオンの住む地上に毒針を持つ蠍を送り込むと、蠍はオリオンに一刺し、あっさりオリオンは死んでしまいます。

その功績を讃えられて神が蠍を天に昇らせ、星座にしました。

射手座のサインは人馬宮。 続きを読む 夜空の占星術!蠍座と射手座の神話

夜空の占星術!山羊座の神話

星座の由来となる神話、残りも少なくなってきました。

次は山羊座、磨羯宮(まかつ)です。

星座とサインは似た名前が多いのですが、山羊と磨羯、大きく違っていますね。

日本に渡来した占星術は西洋式よりもインド式が先で、インド式は西洋占星術が流入した時、神話の山羊は「上半身が山羊、下半身が魚」という異形だったことから山羊派、魚派の2つの占星術流派が生まれました。

磨羯とはインドの想像上の怪魚マカラのことで、日本には魚派の占星術が入ってきたことにより、現在でもサインに磨羯が使われているのです。

さて、「上半身が山羊、下半身が魚」といえばギリシャ神話で牧神と崇められているアイギパーンしかいません。 続きを読む 夜空の占星術!山羊座の神話

夜空の占星術!水瓶座の神話

星座の由来となる神話、残りは2つ。

そのうちの1つは水瓶座、宝瓶宮ですね。

ギリシャ神話に登場するオリュンポスの神々は神殿で晩餐を取り、芳醇なる神の酒ネクテルを嗜みますが、この給仕を行っていたのが絶世の美女ヘーベ。

やがてヘーベはヘラクレスと結婚するために給仕の職を辞することになりますが、絶世の美女が給仕しなくなることに困ったのはゼウスを始めとする神々。

ヘーベに劣らぬ美女を、と探しているゼウスの眼に止まったのが地上にあるトロイの王子、ガニュメデスでした。

ゼウスしてみれば、美しけりゃ男でも女でも構わん、とばかりガニュメデスを強引に神殿へ連れてきてしまいます。

ホント、全能をいいことにやりたい放題ですね、ゼウス。

王子だろうと王様だろうと、ゼウスに逆らうことはできません。 続きを読む 夜空の占星術!水瓶座の神話