「エトセトラ」カテゴリーアーカイブ

アメリカの代表的なサイト「Kickstarter」

現在、クラウドファンディングサイトは数多くあり、毎日のように新しい企画が投稿されています。

このクラウドファンディングサイトとして世界中で有名なのがアメリカの民間企業が運営しているKickstarter(キックスターター)でしょう。

14のカテゴリーに分けられており、それぞれに投稿されているプランの目標額や現在の調達額、期間などがグラフィック化されており、とても分かりやすい内容です。

一応、英語表記ですが、あまり難しくないので英語の苦手な人でも分かるはず。

どんな企画が投稿されているか、ちょっと覗いてみましょう。

たとえばComics(コミック)。 続きを読む アメリカの代表的なサイト「Kickstarter」

女性の憂鬱な日を快適にするプロジェクト

Kickstarterに投稿されている企画、もうちょっと覗いてみましょう。

女性に人気のFashion(ファッション)もあります。

『Thoughts You Have On Your Peiod』というプロジェクトがいきなり達成率1,868%という驚異的な数値を叩き出しています。

思いは貴方に貴方の終止符を打つ、みたいな哲学的プロジェクト名といきなり水玉模様のパンティだけを履いた女性が出てきて、男の筆者には何がなんだか分からない展開でしたが、よくよく見ると女性の生理用品で、どうやらパンティに直接新素材を使っているのでタンポンやナプキンがいらない、という製品開発のプロジェクトのようです。

目標額が2,500ドルと低く、また投資額は15ドルからで目標達成すれば新製品が送られるという内容なので、あっという間に資金調達は完了、先に上げた資金額まで達したわけですね。 続きを読む 女性の憂鬱な日を快適にするプロジェクト

クラウドファンディング参加はガイドラインに従って

クラウドファンディングサイトのKickstarterは誰でも投稿できます。

ただしルール無用というわけではなく、ガイドラインが設けられています。

●プロジェクト創設者は投資された資金をプロジェクト以外に使ってはならない

●プロジェクトはKickstarterが用意した14のカテゴリーに準じていなければならない

●チャリティーや啓蒙活動の場合は禁止行為既定を順守しなければならない

定められているガイドライン、極めて常識的です。

またハードウェアや製品デザインに関しては追加のガイドラインがあります。 続きを読む クラウドファンディング参加はガイドラインに従って

F-1チームコローニのリターン(見返り)とは?

クラウドファンディングサイトのKickstarter、夢を叶える場所であると同時に、それを応援する人の場所でもあります。

またもやF-1の話で恐縮ですが、1991年にコローニというチームが日本GPへ参戦するために日本の個人へ1口2万円のスポンサードを募り、『貴方を乗せて一緒に走るぜ!』みたいなクラウドファンディングを行ったことがあります。

で、その口車に乗った当時のバブリーな人たちはこぞってスポンサードになり、個人の名前をボディに書いてしまったため、コローニのマシンはまるで『耳なし芳一』のようになり、また実際にそんな陰口を叩かれましたが、結局、コローニは予備予選すら通過することもできず、個人スポンサーをがっかりさせました。

これはクラウドファンディングに投資する人たちの典型例でもあります。

つまり投資はしたけれど期待した成果が得られないからといって、プロジェクト創設者を責めたり訴えたりすることはできない、ということですね。 続きを読む F-1チームコローニのリターン(見返り)とは?

プロジェクトへの投資は自己責任で

クラウドファンディングのKickstarterはプロジェクトを達成させるためのサイトなので、投資したからといって金銭的な見返りはありません。

プロジェクトによっては投資した金額によって、音楽ならばVIPゲストになったり製品プロダクトであれば完成品を送られたりすることもありますが、投資した金額が少なければプロジェクトの記念Tシャツだとかリストバンドだとか、とてもささやかな見返りとなります(後述しますが、この見返りについては戦略的にとても重要になります)。

システムとしてはプロジェクト創設者が企画内容を映像でプレゼンテーションし、資金調達の目標額と最低投資額、資金調達期限を設けます。

投資家はPledge(保証、つまり投資に対する見返りですね)を確認、投資金額に見合う保証であるかどうかを見定めて上で投資しますが、期間内に資金が調達できればプロジェクトはスタート、もし期間内に資金が調達できない場合、資金は投資家に返却されます。 続きを読む プロジェクトへの投資は自己責任で

日本にもあるクラウドファンディングサイト

クラウドファンディングのKickstarterは分かったけれど、英語圏なんてビデオどころか解説も書けないじゃん!とお困りの人、きっと多いでしょうね。

そんな人たちは日本のクラウドファンディングを利用すればいいのです。

日本にクラウドファンディングがあるなら先に紹介しろ!とおっしゃる気持ちも分かりますが、やはりこういうのは順序が大切ですから。

さて、アメリカを発端にしたクラウドファンディングは当然、日本にも飛び火しましたが、じつは日本、金融商品取引法という厄介な法規制があり、この法律によるとPledge(保証)を設けてはならず寄付に近い形、または物品を購入する形でなければ資金調達ができなかったのです。

つまりイベントだとかアートだとか、そういうものに個人投資はできませんよ、ということだったのですが、この法律が2014年に改正され、個人投資は50万円を上限、資金調達は1億円未満とするように定められました。 続きを読む 日本にもあるクラウドファンディングサイト

日本で最初に開設された『READYFOR?』

日本のクラウドファンディングサイト、すでに多く登場しています。

ここで最初に戻って「エヴァンゲリオン20周年公式プロジェクト・ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」。

このプロジェクトをコラボレーションしているのがREADYFOR?(レディフォー)という日本のクラウドファンディングサイトです。

現在のところ、日本で最初に開設、日本でもっとも大きい規模といわれており、これまで約1600のプロジェクトが投稿、6万3千人が出資、累計支援額が8.4億円に到達しています。

カテゴリーは22まで細分化されており、中には旅なんて区分もあります。

これまでにプロジェクトが成立した内容を見ると『元教師の冒険家がニュージランド横断ランニングをしたい!(目標額100万円、達成額117.3万円)とか『東京~仙台370km「元気玉ドリブル横断」(このタイトルだけでおおまかな内容が分かりますよね。 続きを読む 日本で最初に開設された『READYFOR?』

零戦を日本の空で飛ばすプロジェクト

日本で最初、最大級のクラウドファンディングサイト、READYFOR?(レディフォー)にはさまざまなプロジェクトが参加していますが、その中でエヴァンゲリオン以上に目立ったのが『第一弾!唯一日本人所有の飛行可能な零戦を日本の空で飛ばしたい』です(かなり個人的な選択ではありますが)。

零戦、とはもちろん第二次大戦の時の日本の名機、零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦ですね。

「永遠の0」については賛否両論あるのでこっちに置いといて、次いでに戦争問題もこっちに置いといて。

零戦は単純に、当時の航学技術において世界最高峰だった飛行機です。

それが現在、戦後のGHQ方針があったからとはいえ、日本に1機も現存しないのは悲しいこと、と思っている人は多くいるでしょう。

そこで立ち上がったのがゼロエンタープライズ・ジャパンという会社の社長さん。 続きを読む 零戦を日本の空で飛ばすプロジェクト

参加方法は6つのステップをクリアするだけ

日本のクラウドファンディング、READYFOR?(レディフォー)のいいところは当たり前といえば当たり前ですが、日本語ですべて進められることです。

でも、日本にクラウドファンディングができたのは2011年であることを考えると早い進歩といえるでしょう。

参加の仕方はとても簡単で、6つのステップを踏むだけで投稿できます。

ここでは詳細を省きますが、キュレーターを用意しているようなので、誰でもできるはず。

FAQもサイト内にあるので、夢を叶えたい人は一度ご覧あれ。

初心者のために細かく説明しています。

参加費用は無料ですが、仮に目標額を達成するとクレジット手数料分を含めて17%がREADYFOR?に差し引かれるので、その分も考えて目標設定してくださいね。 続きを読む 参加方法は6つのステップをクリアするだけ

CAMPFIREには『お笑い・ネタ』のカテゴリーあり

日本のクラウドファンディング、READYFOR?(レディフォー)に続いて紹介するのはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。

なんだか若い頃のYMCAや林間学校の恥ずかしさを思い出させるようなサイトですが、サイトの作りはREADYFOR?よりもすっきりしており(というよりKickstarteによく似ていますね)、とても使いやすいデザインとなっています。

カテゴリーは音楽や演劇・ダンス、プロダクトなど、これもKickstarteに似ていますが、いかにも日本的、と思わせるのはアニメとお笑い・ネタがカテゴライズされていること。

ちょっとお笑い・ネタを覗いてみますね。

『プロ・アマを問わない大喜利大会!「喜利の王 決定戦」全国予選を開催したい!』

なんでしょうか、これ? 続きを読む CAMPFIREには『お笑い・ネタ』のカテゴリーあり

おデブの写真集を出すプロジェクト

日本で最大の(って、確かREADYFOR?も言っていませんでしたっけ?)クラウドファンディング、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)にはお笑い・ネタのカテゴリーがあることを前項で紹介しましたが、もうひとつ、お笑い・ネタからピックアップしてみましょう。

プロジェクト名は『日本一踊れるデブ・ぎたろー君のポーズ州を作って全国のデブに夢と希望を与えたい!!』です。

デブって差別用語じゃないんですね。

プロジェクト創設者はWEBマガジンを作っている「大塚ニューコーポ」で、デブのぎたろー君とは学生服ダンスで有名なコンドルズの一員です。

で、そのぎたろー君にいろいろなポーズを取らせてプロの写真家が撮影、1冊の写真集にするという内容。

そんな暑っ苦しいデブの写真集に誰が投資するんだろう、と思ったら目標額25万円を難なくクリア、最終的には30万円が集まり、無事、「PORKman」という写真集が完成しました。 続きを読む おデブの写真集を出すプロジェクト

ジャズ喫茶を彷彿させる『森の図書館』

日本のクラウドファンディングでパトロン数No.1を獲得したのがCAMPFIRE(キャンプファイヤー)に参加したプロジェクト『渋谷に夜の図書室を!@道玄坂に本と人がつながる場所を作ります』です。

昔、「夜の診療室」という今は亡き映画配給会社、大映が作ったピンク映画があり、どうしても「夜の~」というタイトルを見てH系?なんて思っちゃう人はかなりの色ボケしているので気をつけてください。

このプロジェクト、簡単に言うと飲食できる図書室、といったところでしょうか。

お店の名前は「森の図書室(森を作る木が本になっていて、ちょっとオシャレですね)」で、プロジェクト創設者によると渋谷区の図書館は19時に閉館、しかも離れた場所にあので、渋谷駅近くに飲みながら本を読める店があったらいい、という動機でプロジェクトを立ち上げたそうです。

今はすっかり姿を消してしまった、好きなレコードをかけてもらいながらコーヒーが飲めるジャズ喫茶のブック版の雰囲気があります。 続きを読む ジャズ喫茶を彷彿させる『森の図書館』