げっ歯類のコミュニケーションを聞き取る猫の聴力

可聴域とは音の聞こえる範囲のことでHzが単位、数値が低ければ低音となり、高ければ高音となります。

人間の可聴域は20~20,000Hzと言われていますが、加齢とともに高音域が聞こえなくなり、20代後半になると15,000HZが限度と言われています。

いわゆるモスキート音と呼ばれ、子供しか聞こえない音域は17,000Hz前後です。

では、猫の可聴域はというと、25~75,000Hzの広範囲を聞き取ることができるのです。

まさに聴覚の動物と呼ぶに相応しい数値ですが、このように発達した背景には捕獲動物の鳴き声が関連しています。

ネズミを始めとするげっ歯類は17,000~140,000Hzで互いのコミュニケーションを取っていることから高音域をよく聞き取れるようになったわけですね。

この聴覚の発達は暗闇でもっとも効果を発揮します。

音源を認知して捕獲動物の位置を探知する能力は他の動物よりも優れており、夜間でも狩猟を行えます。

むしろ、昼間の光で視認できるよりも効果的な狩猟方法といえるでしょう。

我が家の黒猫シャーロックもネズミを取ることはしませんが、私が部屋を真っ暗にして大イビキをかいていても、私を踏んづけて起こすことなく、足元にそっと寄り添って寝ています。

かわいいですね。

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