12世紀ルネッサンスで復興した占星術は、その後、占星術を極めるほどに天体観測が唯物的になり、運勢を決める要素という神秘的な存在ではなくなっていくという皮肉な結果を残します。

コペルニクスもケプラーも宗派は違えど熱心なキリスト教信者であり、占星術師でしたが、彼らが唱えた地動説を確固たる地位に押し上げたガリレオやニュートンは占星術師ではなく、純粋な科学者でした。

科学の発展は以後、占星術と天文学を結びつけることはなく、占星術は他の八卦や風水などと共に「占い」という範疇にまで縮小していきます。

反対にコペルニクス、ケプラー、ガリレオ、そしてニュートンは中世における科学開拓者として名を残し、現代においてもその偉業を讃えて彼らの名前はさまざまな機器に使われています。

たとえば原子番号112の元素はコペルニクスにちなんでcopernicium(コペルニシウム)と名付けられ、物事の見方を180度変えてしまう事は天動説を覆した地動説を比喩して「コペルニクス的転回」と呼ばれるようになりました。

欧州宇宙機関が開発した無人宇宙補給機にはケプラーの名前がつけられ、NASAの木星探査機には初めて木星の衛星を発見したガリレオの名前が使われ、天体観測に最適な反射式望遠鏡はニュートン式望遠鏡と呼ばれるなど、枚挙に暇がありません。

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