香港上海銀行の本店ビルに関する風水のエピソード、まだあります。

エントランス左右にある1対の獅子、片方は口を開け、片方は閉じています。

口を開けている方は運気を呼び込み、口を閉じているのは運気を逃さないためといわれており、運気がない人は口の開いている獅子と、運気が向いてきていいる人は口を閉じた獅子と一緒に写真を取るとご利益がある、とされ、最近流行りのパワースポットになっています。

これだけならまだ微笑ましい部分もありましたが、1989年、中国銀行が香港上海銀行本店ビルのすぐ横に高さ367m、78階建ての中国銀行タワーを建築したことから有名な「香港風水戦争」が始まります。

中国銀行タワーは幾何学的な建築デザインとブルーの美しいハーフミラーで構成された世界的に著名なビルですが、その先端が香港上海銀行の方へ鋭角に向いていることからまるでナイフで斬りかかってくるよう、と評されました。

もちろん中国銀行タワーも風水が取り入れられていることは言うまでもありません。

香港上海銀行本店ビル側はすぐに屋上へ窓拭き用のゴンドラを2基設置、その先端を中国銀行タワー側に向けました。

ただの窓拭き用ゴンドラであれば問題なかったのですが、そのデザインは大砲そのもの。

確かにこれは『戦争』ですね。

どれほど最先端の技術を取り入れようと先鋭的な美しいデザインを施そうと、中国人に取って風水はそれらをぶち壊すほどの存在感を持っている、といえそうです。

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