なぜ十二支を動物にたとえたか?

十二支と動物の関係で、必ず猫が出てくるのは、それだけ猫の支持率が高いということなのかどうか知りませんが、犬と猿にも触れています。

犬と猿は仲良く連れ立っていましたが、途中から我先と考え始め、競争を始めました。

そこで大喧嘩になり、仲裁に入ったのが鶏。

そのままお釈迦様の前に出てしまったため、犬と猿が喧嘩しないように、申と戌の間には酉が入っているというもの。

ネズミのずる賢さに牛は怒らないのか、とか、お釈迦様はズルも喧嘩も高みの見物かよ、とか、突っ込みどころ満載ですが、この辺りが本来の陰陽五行説と伝承民話の違いですね。

なぜ語呂合わせで十二支に動物が当てはめられたのかというと、これは十干十二支の観念を民衆に伝播するため、分かりやすい形を取ったからです。

紀元前200年頃の竹簡にはこれら十二生肖(動物)のことが書かれており、十二生肖のうち牛、馬、羊、鶏、犬、豚は中国でも古くから飼われている家畜、さらに龍と虎は青龍、白虎と中国には馴染みの深い伝説の動物ということから漢字の読めない庶民でも十干十二支を理解できるようにしたわけですね。

これ、中国や日本だけでなくアジア各地や東ヨーロッパにも広まっていて、諸国で動物の違いは若干あるものの、基本的には同じです。

日本では十干の重要性が希薄になり、十二支の動物偶像だけが毎年の年賀状に残るという逆転現象が起きていますが、これらの事例を見ても分かるように、動物をモチーフにした干支動物占い、じつに庶民的にできているというわけです。

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