レム睡眠を動物学見地から考える

レム睡眠中は筋肉が弛緩し、体動がまったくない状態になります。

以前、この状態はエネルギーの消費を抑えるために存在している、と考えられていました。

というのも爬虫類や両生類などにもレム睡眠が存在し、その間は人間と同じようにまったく無動となり、その間にエネルギー消費を抑え、生命力を高めていたことが理由です。

ただし爬虫類や両生類にはノンレム睡眠がありません。

これは捕獲動物が急に襲ってきた時でもすぐに対応できるように深い眠りを避け、浅い眠りのレム睡眠を続けることによっていつでも覚醒できる状態にしていることがその理由と言われています。

人間や高等動物に深い眠りのノンレム睡眠があるのは捕食対象から外れたことが記憶されているからであり、哺乳類が巨大動物の捕食対象となっていた頃の記憶がレム睡眠を残している、と人類学や生物学的見地から考えることもできます。

レム睡眠は外敵に備えるための覚醒状態でしたが、その脅威がなくなったことから、脅威に備えていた領域が脳の発達や学習記憶の活動に変わったという仮説も面白いでしょう。

脳が活発に動くレム睡眠の状況を利用して夢の研究は数多く行われており、そのひとつが明晰夢をコントロールする方法です。

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