メガネに出っ歯に胸へぶら下げたカメラ

時はさかのぼって20~30年前のバブル景気前後、日本人旅行者の話。

日本には「旅の恥はかき捨て」なんて便利な諺があります。

遠くに行けば知人もいないし、長く留まることもないから恥ずかしいことをしてもその場限りのこと、という意味ですね。

でもこれは日本国内の文化。

違う文化圏では通用しませんし、そも、恥ずかしいことをわざわざする必要もありません。

最近はほとんど見なくなりましたが、バブル景気前後の頃の先進国風刺画を見ると、日本人は必ずメガネをして出っ歯で、首からカメラをぶら下げていました。 続きを読む メガネに出っ歯に胸へぶら下げたカメラ

世界へ投資した日本人の恥ずかしい話

日本が海外でかいた恥、日本人旅行者のレベルではありません。

ロックフェラーセンターは三菱地所によって89年に買収されましたが、その後、バブル景気崩壊で莫大な赤字を出して1995年に運営会社は破産、所有していた14棟のビルのうち12棟を売却、現在は2棟を残すのみとなっています。

アメリカでもトップ10に入る名ゴルフコース、ペブルビーチゴルフリンクスを1300億円で買収した不動産会社インターナショナルイーシーはバブル崩壊後に赤字転落、結局、約1000億円ですぐに手放し、本来の不動産業に戻りましたが借り入れ負担が業務を圧迫、2014年に自己破産を申請しました。

ホテルニュージャパンの火災で表舞台に引き出された乗っ取り屋の故・横井英樹氏になるとさらにひどく、庶子である横井キイ子を代理人として4年間に9つのフランスの城を買い占めます。

その中にはフランスの歴史的建造物であるロドニー城も含まれていました。 続きを読む 世界へ投資した日本人の恥ずかしい話

オカネの使い方を考えて夢を見ましょう

バブル景気がもたらした正の遺産、それは紛れもなく世界の扉を開き、文化の流入を果たしたことでしょう。

ではバブル景気の教訓はなんでしょうか?

人間、持ち慣れない大金を持つとロクなことにならない、とか、おいしいことを言うやつには気をつけろ、とか、上がったものは必ず下がる、とか、まあ、経験者の数だけ教訓はあると思いますが、共通項として言えるのはオカネの使い方を失敗して覚えた、ということでしょう。

「開運!なんでも鑑定団」で鋭い目利きと「いい仕事していますね」とか「大事にしてください」の名セリフで有名な中島誠之助さんは今でこそ鑑定士として一流ですが、若い頃はよく偽物をつかまされた、と言います。

バブル景気の失敗は今、生かされているといえるでしょう。

企業は地道なメセナ活動を続け、海外の企業買収は着実に成功の道を歩んでいます。 続きを読む オカネの使い方を考えて夢を見ましょう

朝のバラエティ番組に欠かせない占星術

星占い、女性が関係するメディアにおいて、相変わらず絶対的な人気を誇っています。

雑誌の巻末でわずか1ページ前後、朝のバラエティ番組では1~2分、それぞれの星座の運勢を紹介する量となれば、ページや時間の1/12しかないのに、それでも雑誌やTVで絶えることなく続いています。

まあ、そんな程度の星占いを見て信じる人は少ないでしょうけれど、なぜかバッグを選ぶ時に本日のラッキカラーが入っているデザインを選んでみたり。

会社に行ったら、自分と同じ星座の人が同じラッキカラーの入ったバッグを持っていたり。

全面的に信じてしまうわけではないけれど、しかし深く静かに心の中へ侵入してくる、まるで海の中の潜水艦みたいな存在感を持つのが占星術。

占いは確かに女性の必須アイテムであることは分かりますが、女性向け雑誌やバラエティ番組で「本日のアメリカンネイティブ・シャーマン占い」とか「亀甲獣骨占いが導く今日の貴方の運勢」なんて類は見たこともありません。 続きを読む 朝のバラエティ番組に欠かせない占星術

夜空の星は知的好奇心を魅了する

星占い、心底信じているわけではないけれど、毎朝のバラエティ情報番組で、その時間だけはさりげなく、けれどしっかり見ている人、けっこういます。

当たり障りのないこと言っちゃって、なんて思いつつも自分の星座がその日、すべての星座の中でもっとも幸運な日だったりすると、つい1日を期待しちゃうこともあるでしょう。

これ、四柱推命とか八卦とか陰陽道とか、他の占いでも心理的には同じなのですが、そこはやはりロマンチックで神秘的な星占いの方が女性心をくすぐるわけですね。

でも、ただ言われたことを鵜呑みにするって、それこそ星占いが今よりもずっと昔、星占いが国家の大切な決め事に決定権を握っていたような時代とあまり変わらない心理じゃありませんか? 続きを読む 夜空の星は知的好奇心を魅了する

夜空の星は現代でも謎の対象

医学は現代において最先端の学問と技術で発達している分野ですが、それでも人間の身体すべてが解明されたわけでもなければ、克服できない難病も数多くあります。

それでも医学と哲学が同じ分野で語られていたギリシャ時代に比べたら、ずっと病気や怪我の治療は進歩しています。

では星占いはどうでしょう?

星占いと天文学が混在していた時代から進歩したことと言えば、天動説が地動説になったことぐらいでしょうか?

もちろん人類は月に降り立ったしハヤブサはイトカワからサンプルを採取してきたし、火星へ片道切符で移住しようという計画も出てきているくらい天文学は進歩してきていますが、それでも、つい最近まで宇宙は緩やかに縮小しているという定説が急速に膨大しているという説に変わり、相変わらずビッグバン以前の宇宙はどうだったのか、ブラックホールの正体とは何か、ブラックマターとはどんな力を持っているのか、まったく分かっていません。 続きを読む 夜空の星は現代でも謎の対象

星座を決めたのは国際天文学連合

自分の星座を知っていても、その星座の位置まで知っている人は天文学に詳しい人を除いて、あまりいないでしょう。

さらに星占いの星座をすべて言える人でも星座の数が正確にいくつあるか、そこまで知っている人となると一般的には皆無かと思われます。

ちょっと知っておくとトリビアかも。

正確な星座の数は88。

これは国際天文学連合(IAU)という、とても真面目で難しい天文学を研究している機関が定めており、現在、確認できている太陽系外部の天体は必ずどれかの星座に属しているほど厳密に星座が決められています。

IAUにしてみれば星座なんてどうでもいい話。 続きを読む 星座を決めたのは国際天文学連合

誰もが知っている星座の名前

88の星座のうち星占いの12星座以外にも、中には「それ、知ってる!」的な星座があるはずです。

たとえばコミック「北斗の拳」の主人公、ケンシロウの胸に刻まれた7つの星は北斗七星、また和名で七剣星ですが、これは「おおくま座」の一部で腰から尻尾の部分を形成しています。

北斗七星、柄杓の部分の長さを5倍にすると北極星が見つかります。

これは星座ではありませんが、ちょっと前の女性たちでブームになった「冬のソナタ」でお馴染みのポラリス(北極星)ですね。

不滅の名作シリーズとなっているウルトラマンの出身はM78星雲にある光の星ですが、一応、架空の星ではあるけれど、M78は実際にあり、オリオン座の反射星雲(地球からは近くの恒星が星間分子雲を照らしていることで認識できる天体、って解説の方が難しくなっていますね)です。 続きを読む 誰もが知っている星座の名前

太陽の通り道に存在する星座

現在の星座の数は88。

古代でも48の星座が数えられていましたが、なぜ占星術は12の星座しか使わないのでしょう。

その謎を解く鍵は牡羊座から魚座までの12星座の配置にあるのです。

これらの12星座、じつは横につながって360度の円を描いています。

さらに言えば天空に一際、存在感を示す恒星、太陽の通り道にある星座なのです。

太陽は古代、地上に恵みと光をもたらす畏怖、つまり神に近い存在。

その通り道にある星々の形は地上の災いの前兆を示す意思である、という見解が星占いの原型となります。 続きを読む 太陽の通り道に存在する星座

プトレマイオスが定義した48星座

現在は国際天文学連合(IAU)によって88に定められている天空の星座ですが、星座を最初に形作ったのは紀元前4200年年頃のエジプトで、当時から黄道を用いた星占いを行っていましたが、星座の数ははっきりしていません。

星座の数はその後、ギリシャに伝わり、紆余曲折の後、紀元2世紀になって天文学者のクラウディオス・プトレマイオスによって48の星座が確定されました。

これが有名な「トレミーの48星座」です。

トレミーとはプトレマイオスの英語読みといいます。

Ptolemaeusがラテン読みで、英称がPtolemy、英語ってなんでも略しちゃうんですね。

プトレマイオスといえば当時の天文学における権威であり、天動説の提唱者でした。

星座が今よりもずっと少ないのは北半球からしか見ることができない星座しか定めていなかったからです。 続きを読む プトレマイオスが定義した48星座

黄道12宮の特性は区分によって表される

プトレマイオスの時代より長く、黄道12星座による占星術は天文学という科学の分野に属し、さまざまな影響を与え、それはそれで面白いエピソードなのですが、紹介は別の機会にして現在の占星術を少し解説してみましょう。

12の星座だけで人の性格や運命が分かるのって単一的で理論的にもおかしいでしょ?とは誰でも思うこと。

これだけでは血液型で性格判断するのと一緒ですね。

占星術は黄道12宮(これを占星術ではサインといいます)に分け、続いてサインを男女の性別で2分割します。

さらに活動、不動、変化という行動形態の三様相に分け、これに火、土、風、水の四元素を当てはめます。

たとえば牡羊座の白羊宮ならば、性別は男性、三様相は活動、四元素は火、となるわけですね。

サインに対する区分、中国で発達した陰陽道によく似ています。 続きを読む 黄道12宮の特性は区分によって表される

夜空の占星術!魚座に近い牡羊座?

では、もう一度、白羊宮の太陽が通過する場所と時間、つまり黄道を見てみましょう。

天体360度を12等分するので、それぞれのサインは30度の範囲内になります。

春分点0度を基準に30度までが白羊宮ですね。

太陽が通過するおよその期間が3月21日から4月19日(占星術の方法によって期間が変わりますが、ここでは現在、日本で主に行われている方式を採用します)。

この範囲内に収まる誕生日の人が白羊宮となるわけですが、太陽は白羊宮の期間、1ヶ所に留まっているわけではなく、刻々と動いており、牡羊座から牡牛座へ移る時、スイッチが入るように、あるいは赤から青に変わるように明確な移動をするわけではありません。 続きを読む 夜空の占星術!魚座に近い牡羊座?

猫とツキと干支の性格

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