最後の建速須佐之男命の言葉とは!日本神話初級講座

建速須佐之男命の娘、須世理姫だけでなく、建速須佐之男命の剣や弓までを奪って逃げる葦原醜男命、それを凄まじい形相で追いかける建速須佐之男命。

ついに建速須佐之男命は葦原醜男命を葦原中国と高天原との境である黄泉平坂で追い詰めます。

これまでの虐めを考えれば葦原醜男命、四肢を引きちぎられても不思議ではありません。

ところが建速須佐之男命、こう告げます。

「お前が持っている私の弓と剣で、お前を殺そうとした八十神を追い払ってこい。そしてお前が出雲の大国主となり、須世理姫を娶って立派な宮殿を建て、そこに住め。ふふ、このバカ息子」

おお、最後はなんとカッコいい建速須佐之男命。

ただの頑固親父ではなく、それまでの虐めすら、葦原醜男命に与えた試練のように思えてきてしまうではないですか。

葦原醜男命、この時より大国主大神(オオクニヌシノミコト)と改名、須世理姫を伴って出雲の国に帰ると弓と剣を使って八十神を滅ぼし、宇迦の山に高天原に届かんとする立派な千木の社を建て、須世理姫と一緒に住んで国づくりを始めました。

メデタシメデタシ、みたいな話ですが、出雲に戻ったことで忘れちゃいませんか、大国主大神。

そう、最初に結婚していた八神売姫のことです…。

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