天岩戸の前でドンチャン騒ぎ!日本神話初級講座

天照大御神との宇気比で勝ちを収めた建速須佐之男命、ドヤ顔で高天原に入ると、勝ちに乗じて暴虐非道の限り、というか、まだバカ息子のままなのでガキ大将のような悪さをします。

田のあぜ道を壊し、用水路を塞ぎ、神聖な新穀を召し上がる建物に糞尿すると、今度は神様の衣を織る機屋に皮を剥いだ馬を投げ込むという狼藉ぶり。

これじゃあ、いくら邪心がないといっても姉である天照大御神の顔が立ちません。

この狼藉ぶりに恐れをなした天照大御神、天岩戸(アマノイワヤト)へ姿を隠してしまいます。

なにしろ天照大御神といえば太陽神、高天原だけでなく葦原中国まで真っ暗になってしまいました。

これに困ったのが八百万の神。

とにかく天照大御神が天岩戸から出てきてくれなければ永遠に闇の中です。

そこで一計。天岩戸の前で天照大御神よりも尊い女神様が表れたとドンチャン騒ぎすれば、天照大御神も覗かざるを得ないだろう、と策略、天宇受売命(アメノウズメ)を踊らせ、神々が囃し立てます。

この時の天宇受売命の踊り、なかなかエロティックです。

原文を引用するのはちょっと憚れるほどです。

子供の頃に読んだり聞いたりした話、だいぶ端折られています。

大人になった特権として、ぜひ、この部分は原文で読んでいただきたいものです。

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