キリスト教から異端扱いされた占星術

ローマ帝国で占星術は開花、支配下にあったアレクサンドリアでは地質学者であり、天文学者であったクラウディウス・プトレマイオスの「テトラビブロス」や詩人のマニリウスが書いた「アストロノミカ」など、占星術の基礎となる有名な書物も輩出されています。

民衆の支持まで得て、このまま安定して広まっていくかと思われた占星術、じつはヨーロッパで衰退の一途を辿ります。

その要因となったのがキリスト教。

ローマ帝国がキリスト教を公認宗教に定めるとキリスト教は権力を強化、聖アウグスティヌスによる占星術に対する攻撃が始まります。 続きを読む キリスト教から異端扱いされた占星術

古代バビロニアの粘度板にはすでに占星術が描かれていた

古代バビロニアで見つかった粘土板にはすでに天文観察の記述がありました。

もっとも7,000枚のうちの70枚ですから、天文観察による占星術が主というわけではなく、森羅万象すべてが予兆(オーメン)を表していて、その中には自然現象や動物たちの集団行動観察なども含まれています。

とはいえ、現在の星座の基本となる黄道(空を球体と見た時の太陽の通る道筋)を発見、さらに黄道から星々の位置を定めて18区分、星々の動きから占星術を行っていたのは当時の文化の高さを示すものです。

この古代バビロニアで成形された18区分が後の12星座につながり、ホロスコープの基礎的役割を果たしたとされています。 続きを読む 古代バビロニアの粘度板にはすでに占星術が描かれていた

古代バビロニアで発見された天文観測の粘土板

占星術が最初に始まったといわれる場所が古代バビロニア。

といっても、どこにあったか分かりませんよね。

カンタンに言うと現在のイラクの一部です。

チグリス川とユーフラテス川の間にあり、これらの川が運んでくる堆積物によって肥沃な土地であったことが国家形成に大きな役割を果たしました。

お分かりのように世界四大文明の中で、もっとも起源が古いといわれているメソポタミア文明発祥の地ですね。 続きを読む 古代バビロニアで発見された天文観測の粘土板

人類史上の初期に占いが生まれる

古代、さまざまな占いが世界各地で生まれました。

中国では八卦が生まれ、風水に発展し、日本に渡来してからは陰陽道に変化、戸籍が制度化されば名前による運勢占いが始まり、なぜか日本では4種類しかない血液型で性格から行動体系まで決めつけるような占いもあります。

手相や面相はインドが起源で、アフリカに行けば動物の骨を頭上に放り投げ、落ちた形から運勢を占うシャーマンの地位が高く、ネイティブアメリカンの呪術師は万物の精霊が導く声を聞くことができます。

これらの初期の占い、個人のラッキーカラーや恋人に出会える確率を予言するものではなく、もっと大切なこと。 続きを読む 人類史上の初期に占いが生まれる

占星術を単純化した星占いが一般市民に浸透

毎朝のTVバラエティ番組だとか、週刊誌の巻末に掲載されている星占いに耳を傾けたり目を通している人は多いでしょう。

乙女座の今日の運勢はこれまでの人生の中で最悪だから1日中家の中に閉じこもっても災いが起きる、とか、魚座の今日のラッキーカラーはエメラルドグリーンとパッションレッドとスモーキーブラウンを組み合わせればバッチリ!なんて書かれている、アレですね(こんな面倒な星占いは滅多にありませんが)。

コレ、始まりは意外と最近のことで、1936年にイギリスの新聞「ロンドン・サンデー・エクスプレス」に掲載されたことから人気を博し、一気に広まりました。 続きを読む 占星術を単純化した星占いが一般市民に浸透

猫とツキと干支の性格

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