『ツキ』で勝負を左右されないためには

第67回山口県高校総体におけるバスケットボールの決勝戦、徳山商工と誠英の試合終盤はいろいろな点の教訓を残しています。

ゲーム面だけに関して言えば、誠英は残り1秒を切っても気を抜いていたわけではありませんが、全員がゴール下に集まってディフェンスを固め、マンツーマンを行わなかったために3ポイントシュートを許してしまいました。

また終盤まで63対63と同点であったことは実力が同等であり、結果を決めたのが『ツキ』だけで、勝負では徳山商工がウイナーとは言えません。

勝負に勝つためには、相手よりも平均値、つまり実力をつけ、突発的に起きる『ツキ』でも左右されないことが求められます。 続きを読む 『ツキ』で勝負を左右されないためには

『ツキ』は両校に巡っていた

スポーツでは、片方のチームに『ツキ』があったからといって、片方のチームに『ツキ』がなかった、というわけではありません。

前述の徳山商工と誠英の試合を振り返ってみましょう。

誠英は試合時間の残りわずかのところで、63対63の同点からフリースローを2本決めて徳山商工を引き離しました。

フリースローも何千回、何万回と練習しても必ず入るというわけではないので、ここでも確率が生じます。

たとえ2本の猶予があったとしても、高校総体の決勝、しかも同点という状況の平均値は個人として求めることができないため、偏差が極端に高いシュートであることは誰でも想像がつきます。 続きを読む 『ツキ』は両校に巡っていた

3ポイントシュートは平均値からの偏差が少ない

前項で紹介した山口県高校総体のバスケットボール決勝、徳山商工の逆転優勝はゼッケン9の3ポイントシュートがブザービーターとなって決まりました。

この3ポイントシュート、ゼッケン9にとっては偏差が高いシュートだったことは間違いありません。

というより、なにしろ高校総体は3年間しか経験できず、決勝は当然3回、そのうち残り1秒を切っている状況というのは平均値が存在しないため、高い偏差というより唯一無二と言うべきですね。

しかし、ゼッケン9の3ポイントシュートとしては平均値があります。 続きを読む 3ポイントシュートは平均値からの偏差が少ない

3ポイントシュートの『ツキ』

2016年5月に行われた山口県高等学校総合体育大会のバスケットボール競技に起きた事象です。

決勝戦で対戦したのは徳山商工と誠英。

試合は拮抗して残り0.9秒の段階で時計が止まり、誠英のフリースローとなります。

ゼッケン13の選手はこれを冷静に決め、点差は誠英がわずかに引き離して65対63。

誠英の応援団は誰もがこれで優勝、と小躍りしている瞬間、徳山商工のゼッケン10をつけた選手はコートを見渡して一瞬のうちに判断。 続きを読む 3ポイントシュートの『ツキ』

スキルの介在する『ツキ』を大切にする

前述した、バーで隣にセクシーな女性が来ても男性の恋愛スキルが高い場合は、その偏差は平均値からあまり離れていないことになります。

つまり『ツキ』であると同時に『チャンス』でもあるわけですね。

スキルが介入する事象はスキルが高いほど平均値そのものが上がるので、スキルの低い人における高い偏差の『ツキ』も、スキルが高い人にとっては偏差が少なくなるので、それは本人が『ツキ』と自覚せずに単なる『チャンス』に遭遇した、という結果になります。

スキルの介在する事象でもっとも分かりやすいのがスポーツです。 続きを読む スキルの介在する『ツキ』を大切にする

猫とツキと干支の性格

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