ケルト系民族に取って、なにより憎いのはサクソン人。
そのサクソン人の王を記録から排除、サクソン人撃退に獅子奮迅の活躍をしたアーサーを王に仕立てて美談を作り、民衆の共感を得ると同時に、そのサクソン人王政を撃破したのが現王政である、ということを暗にアピールしたのが、「ブリタニア列王史」である、というのが現在、この歴史書に対する見解です。
歴史書を書いたジェフリー・オブ・モンマスは当時のオックスフォード助祭長のウォルターから「ブリトン人の言葉で書かれたかなり古代の本」をラテン語に翻訳した、と主張していました。 続きを読む 最初のノルマン人の王