明日は今日と別の日!映画名言集

南北戦争に巻き込まれる白人社会を描いた名作(もっとも後年、民族解放運動が高まると奴隷制度を正当化し、白人農園主を美化していると黒人団体から強い非難を浴びていますが)、「風と共に去りぬ」の名セリフといえば、日本ではむしろ、主人公スカーレット・オハラがラストシーンで言う、

「After all, tomorrow is another day!」の方が有名ですね。

公開初期の頃は「明日は明日の風が吹く」と訳されていました。

なんだか寅さんシリーズみたいですね。その後の公開では、

「明日に望みを託して」とか「望みはあるわ、また明日が来るのだもの」と、より映画観を尊重した訳に変えられています。

本当に愛していたレット・バトラーに「俺の知ったことではない!「と突き放されながらも、そこで失意に陥らず、レットを取り戻すことに希望を託して言うこのセリフこそ、スカーレット・オハラの性格を良く表しているといえます。

この最後のセリフには「風と共に去りぬ」につきまとう、奴隷制度の正当化や白人農園主の美化といった批判は無縁です。

どれほどの悲劇を味わおうと、どれほど過酷な環境下にあろうと、明日は今日と別の日、だから希望がある、と原作者のマーガレット・ミッチェルは言いたかったのでしょう。

批判はともかく、映画史上に残る傑作であることは間違いありません。

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