上杉謙信がいたからこそ優れた武将になれた信玄

「勝敗は六分か七分勝てばいい、八分の勝ちはすでに危険であり、九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる」

これも武田信玄の名言で、戦略における象徴的な言葉でしょう。
端的な例が越後の戦国大名、上杉謙信と数次に渡った北信濃の覇権争いです。

合戦は一般的な説として第五次まで行われ、そのうちもっとも激しかった第四次が川中島で行われたことから、武田・上杉の合戦すべてが川中島の戦いと語られることもあります。

それまで両者の配下による散発的な戦いであった合戦は第四次で全面衝突となり、武田勢約4000人、上杉勢約3000人の死者を出した結果に終わり、以後、信玄は上杉家との戦いを避け、上洛を目指す西上作戦に出ます。

信玄における上杉家との戦いは名言通り、五分六分の戦いでしたが、全面衝突という九分十分の戦いで多数の死者を出したことは人を重んじる信玄としては何よりも辛いことだったと推測できます。

また信玄と謙信は互いを単なる隣同士の戦国武将としか見ていたわけではなく、互いの実力を認め合う仲でもありました。

信玄が今川家に「塩止め」された時は上杉家が武田家に日本海産の塩を(従来より高値ではあっても)売却、信玄が病床について長男の勝頼を家督相続人に指名した時も重臣には「困ったことがあったら上杉謙信を頼れ」と指示を出しています。

上杉謙信というライバルがいたからこそ、武田信玄は優れた武将になれたといえるでしょう。

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