ホテル・カリフォルニアに込められた寓意③!大人が読む寓話の教訓

1970年代を代表するロックの名曲、ホテル・カリフォルニアの暗喩について、続けます。

さて、もっとも有名なフレーズ、“Please bring me my wine”の一節がロックの終焉であることを説明しましたが、それが結末につながるわけですね。

Last thing I remember, I was running for the door,

I had to find the passage back to the place I was before,

最後に覚えているのはドアに向かって走っていたこと、自分が前にいた場所に戻るための道を探さなければならなかった、という歌詞があります。

つまり商用ロックから本来のロックに戻ろうという意思はあったのに、商用ロックの甘い汁に一度どっぷり浸かったら誰も抜け出すことができない、という暗喩があり、これをロックだけの話ではなく寓意として捉えることもできるわけです。

他にも部分的、全体的な歌詞に対するさまざまな解釈が成立しているので、興味を持った人は時代背景やスラングを考えつつ、翻訳してみてはいかがでしょう。

アメリカはけっこう脳天気な国って雰囲気を持っているのですが、じつはこの手の暗喩を含んだ曲がヒットチャートの第1位になるのはよくあることで、1971年にはドン・マクリーンの長編作、8分30秒の「アメリカン・パイ」が第1位になったこともあります。

この曲の歌詞も難解で、さまざまな解釈と暗喩が乱れ飛びましたが、ドン・マクリーンは未だ、この歌詞の本当の意味を証していません。

もっとも、AKB48だとか「ももクロ」だとか、そんな連中がヒットチャート第1位を取っている日本から脳天気、だなんて言われる筋合いはまったくないのですけれど。

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