キリスト教道徳観を教訓としたイソップ寓話!大人が読む寓話の教訓

「アリとキリギリス」や「ウサギとカメ」などの寓話は小学校の教科書でお馴染みのイソップ童話に収まっています。

子供でも、というより子供のうちに寓話の教訓を覚えさせようということで童話となっていますが、これ、じつは古代ギリシャ時代にアイソーポスという奴隷が地方に伝わるいろいろな寓話をまとめて民衆に話していたことが原典。

古代ギリシャで神話を説く吟遊詩人と同じスタイルだったわけですね。

古代ギリシャでは市民が労働することは恥辱であったことから奴隷制度が生まれたのですが、現在でいう主の使用人という立場であり、闘士もこの奴隷で、業績によっては市民への昇格もありました。

アイソーポスは戦うのではなく、口先で市民権を得たのです。

アイソーポスの語りはその後、古代ギリシャの哲学者の研究対象となって文献にされた、という話ですが、古代ギリシャ語で書かれた文献は存在しておらず、その後、キリスト教宣教師によってラテン語で書かれた文献が現在のイソップ物語の基礎となっています。

したがってアイソーポスの時代の物語は壮大なギリシャ神話に対して庶民的でシニカルな物語だったのかもしれず、それが中世ヨーロッパを支配していたキリスト教道徳観念によって寓話になった可能性は十分にあるといえるでしょう。

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