中国の宝くじ収益金で用途不明の金額は?

中国で宝くじが販売されたのは1987年からと歴史は浅いのですが、すでに日本をはるかに凌ぐ種類の宝くじが販売されており、毎日、何かしらの宝くじの抽せんがTVで行われています。

1987年の発売当時の売り上げは2000万元(3億4000万円)弱だったのが2015年には2015億1100万元(約3兆6000億円)まで達しています。

日本の宝くじ市場規模は約9000億円といわれているので、その約4倍。

中国では公営ギャンブルが禁止されているので、人民の射幸心を煽るのは宝くじと株ぐらいしかないので株を買えない人が群がるわけですから、当然の市場規模といえなくもありません。

中国の宝くじは「福利彩票」と呼ばれています。

福利の名前からも分かるように、宝くじの収益金は中央政府と地方政府が折半し、それぞれが福利の予算に組み込みますが、2015年に実施された全国人民代表大会で宝くじ収益金の658億元のうち、169億元が用途不明であると発表されました。

すでに5億元に関しては公用車の購入、職員への非合法的な臨時ボーナス、関係者の海外旅行や特定企業に貸し出すための安価な不動産物件に使われたことが判明しています。

すごいですね。

164億元、日本円に換算すると2788億円の用途不明金があるのに、それが最後まで追求されないなんて。

習近平総書記が国内から官僚の腐敗を追放すると宣言した理由が分かります。

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