嫌いな相手は見るより感じる方が先

ではアドレナリンが副腎髄質から分泌されるまでの系統をご紹介しましょう。

まずドキドキする状況に出会うことから始まります。

分かりやすい例として毛嫌いしている人を思い浮かべてください。

相手を見ると視覚情報として視神経を通り脳に送られますが、最初に通過するのが視床にある外側膝状体です。

ここを経由して脳後方にある視覚野に情報が届き、初めて嫌いな相手が来た、と見ている認識ができることになります。

視床下部は交感神経や副交感神経、体内分泌機能の調整から摂食、飲水行動、睡眠などの本能行動、さらに怒りや不安などの情動行動の指令を出す中枢です。

つまり目から入った情報は見ているという実感の前に視床を通過するので、嫌いな相手の場合は実際に見ていると感じるよりも、先に嫌いという感情が生まれているのです。

嫌いな相手、つまり警戒する相手と本能的に判断した段階で視床下部は交感神経に神経伝達物質を発射すると、それがノンアドレナリンという物質に変わり、血液を通って全身に巡り、早くもfight or flight状態を作り出します。

ドキドキしたり、ちょっと手が震えたり、話し方がしどろもどろになり始める頃ですね。

相手が自分の嫌いなことを言ったり行動を起こしたりすると興奮状態が上昇し、ノルアドレナリンは副腎髄質に届いて、アドレナリンを分泌させます。

こうなると大変。

アドレナリンは全身を駆け巡り、皮膚の血管を収縮させますから体毛は逆立ち、相手を睨みつけるように瞳孔は開き、攻撃に備えて筋肉のリミッターは緩み、筋肉へ血流を送るため心臓の鼓動は早くなります。

もう、後は闘うか逃げるか、だけです。

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