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トヨタの車名にCがつかないワケ

ジンクスも企業にとって何億、何十億という利益につながるかと思うと、とりあえずジンクス信奉者になるようですね。

たとえばホンダ。

実力本位の会社体質やレースを実験の場とする現実主義のメーカーですが、TVCMではほとんどの車種で有名芸能人の器用を避け、CMソングもJ-POPではなく洋楽やオリジナルを尊重しています。

安易に有名芸能人に頼らないという独自路線もありますが、ひとつには有名芸能人を器用すると車が売れない、というジンクスがあるとか。

トヨタには、ジンクスとして流布はされていませんが、明らかにゲン担ぎをしている事実があります。 続きを読む トヨタの車名にCがつかないワケ

ジンクスを破った駒大苫小牧高校

ジンクスのほとんどは根拠のない迷信ですが、業界においてはジンクスが業績に大きな影響を与えるとかんがえる人が多くいるようで、根拠があろうとなかろうと、ジンクスは横行しています。

その代表例がスポーツ業界。

業界の慣習、東西、本人特有を問わずさまざまなジンクスがあります。

たとえば相撲には「弓取り式、または初切(しょっきり)を務める力士は大成しない」というジンクスがありますが、弓取り力士では小結まで上がった巴富士がいますし、初切経験者では出羽錦が関脇へ、栃錦は第44代横綱まで昇進しています。 続きを読む ジンクスを破った駒大苫小牧高校

黒猫は魔女の使いというジンクス

西洋のジンクスは時として日本では縁起ものになることがあります。その代表例が黒猫。

ヨーロッパの多くの国では「黒猫が横切ると不吉なことが起きる、黒猫をまたぐと不幸なことが起きる」というジンクスがあります。

その一方、日本では「夜目が効く」という理由から日本では黒猫を「福猫」として魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされていました。

招き猫でも白いネコより黒い方が魔除け厄除けの意味合いが強いそうです。

新選組の沖田総司は労咳を患い、晩年、黒い猫を斬り殺そうとしますが、これは黒猫に労咳を治す力があるという迷信から黒猫を飼っていたのですが、結局、労咳が治らなかったことを恨みに思ってのことで、けっして不吉な存だから、という行動ではありません。 続きを読む 黒猫は魔女の使いというジンクス

「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス

13日の金曜日には不吉なことが起きる、というジンクスは西洋圏の経緯なので、もっと日本人向けジンクスの経緯を紹介しましょう。

たとえば「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス。

これは姑の嫁いびりとして知られている風習ですが、最近では秋ナスには水分が多く、体を冷やしてしまって子作りができなくなるから、とか、秋ナスはおいしいけれど種が少なく、子種に恵まれないからといった意味から出たジンクスとも捉えられています。

もっとも、このジンクスは経緯がはっきりしていません。 続きを読む 「秋ナスは嫁にくわせるな」というジンクス

13という数字が不吉なのは北欧神話から

ジンクスは絶対的な法則が存在しているわけではなく、単なる経験値や慣習、つまり迷信に過ぎないのですが、もちろんジンクスが発生する経緯が必ずあり、その経緯次第によっては迷信であると分かってもバンデミックのように拡散する可能性を持っています。

たとえば「13日の金曜日には不吉なことが起こる」というジンクス。

イエス・キリストが磔刑にされたのが13日の金曜日であることからキリスト教徒は忌むべき日、という俗説ですが、これは主に英語圏(ドイツやフランスも含まれる)だけの話で、キリスト教総本山のお膝元であるイタリアでは不吉な日は17日の金曜日、スペイン語圏では13日の火曜日となっており、13という不吉な数字と金曜日を不吉な曜日とする風習が合体して、13日の金曜日が不吉な日である、と定着しましたが、これ、19世紀に入ってからの話なんです。 続きを読む 13という数字が不吉なのは北欧神話から

日本のジンクスは礼節にも関わっている

ジンクス、とは縁起の悪いことを言いますが、日本の場合、礼節を重んじることから自分だけでなく相手に対して失礼に当たる、という意味でもジンクスが生活のなかに取り入れられています。

たとえば病院の見舞いに鉢植えの花を持っていくのは良くない、というのは典型的なジンクスですね。

根付く、病院に長く入院するという隠喩になってしまうからですが、同じく見舞いの花としてシクラメンを持っていくのは良くない、とも言われます。

シクラメンは4と9が入っているから、とかなり無茶ぶりな根拠です。 続きを読む 日本のジンクスは礼節にも関わっている