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頑張りすぎる人ほど回りに目を向ける

ストレスと上手く付き合う十ヶ条の最後は「ストレスは自分だけで抱え込まない!」です。

ストレスを貯めこむ人の特徴を端的に言うと「なんでも1人で頑張ろうとする人」です。

そういった人たちの共通点は、ストレッサーやプレッシャーの耐性が弱いことを隠そうとする、その弱いことを人に言っても分からないと決めつける、さらに弱いことそのものを悪とし、それに負けてしまうことを許さない、といった傾向があり、それらを続けていくうちにストレスが自覚しないまま大きくなってしまうケースを多く見かけます。 続きを読む 頑張りすぎる人ほど回りに目を向ける

自分のストレスを見極めて適切な解消法を

自律神経系をできるだけ正常に保っていれば、ストレスにも対応できて上手く付き合っていくことができますが、正常に保つ方法はストレスの種類、ストレッサーやプレッシャーの耐性、さらに体力や年齢などによって個体差があります。

ストレス解消法はネットの中にも氾濫していますが、ストレスを強く抱えている人で普段、身体的活動量の少ない人がいきなり気分転換だといってスポーツを行うと、普段からストレスによって血管の収縮や血圧が高くなっているので心筋梗塞など重篤な事態を招きかねません。

しかし体力があって若年層の場合、ストレスで活発になっている交感神経系の方向性を競技性のあるスポーツに向ければ交感神経系のエネルギーを消費させるという一面もあります。 続きを読む 自分のストレスを見極めて適切な解消法を

副交感神経系が持つ補給とメンテナンスの役割を自覚する

ストレスが強くなると自律神経は交感神経系を活発にするという話を前項でしました。

交感神経系は闘争か逃走を選択させるために身体を準備します。

しかし、この準備期間が長くなるほど身体に悪影響が及びます。

筋肉への血流を多くするために血管を縮小させて血圧を上げるので、心筋症や高血圧の危険が高まることがもっとも危険な因子となりますが、それ以外でも胃腸の抑制を行うので緊張が解けた時の暴飲暴食による胃腸障害、緊張時間が長いために副交感神経系への切替がうまく行われず不眠症になることもあれば、緊張が解けた時の大きな倦怠感に襲われることもあります。 続きを読む 副交感神経系が持つ補給とメンテナンスの役割を自覚する

交感神経系が活発になれば身体的影響が大きくなる

自律神経系には主に交感神経系と副交感神経系があります。

それぞれ相互作用していますが、ストレスに関して言えばストレッサーやプレッシャーに対応しているのは交感神経系で、その活動を抑え、身体の調整を行うのが副交感神経系です。

身体的危機状況と脳が判断すると交感神経系は活発になり、逃走と闘争を選択させるためにアドレナリンを分泌、相手の行動をよく見るために瞳孔を拡大させ、呼吸を早めるために気管支を拡張、さらに運動能力を高めるために大筋群に血液を多く運び、胃腸の働きを抑制します。

緊張状態が長く続くと空腹感がないのは交感神経系が働いているからです。 続きを読む 交感神経系が活発になれば身体的影響が大きくなる

ストレッサーやプレッシャーには強くなれてもストレスは避けられない

ストレッサーやプレッシャーの耐性を強くすると、確かにストレスの発生を押さえることができます。

しかし、ストレッサーやプレッシャーの耐性はある程度、経験値によって強めることはできますが、ストレスそのもの、つまり身体的反応は自律神経系によって発生するので鍛えることはできません。

自律神経系はストレスが発生すると危機的状況に対して身体を適応させるため、闘争するか逃走するか、という選択肢を迫りますが、その際、身体を緊張させるためにアドレナリンを分泌させるだけでなく、筋肉が素早く動けるように酸素を送り、身体の温度を上げます。 続きを読む ストレッサーやプレッシャーには強くなれてもストレスは避けられない