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風水は科学より歴史のある学問

『香港風水戦争』、考えてみれば1999年まで香港を統治していた英国に本社を置く香港上海銀行と、2000年から特区として統治する中国を本拠地としている中国銀行の面子争いという背景もあるので、風水だけでなく何かにつけ難癖を起こすのも分かる部分があります。

個人的には中国特区になる以前の香港の方が好きなので香港上海銀行に頑張っていただきたいのですが。

最先端の超高層ビル設計のデザインが風水の基盤上に成り立っているというのは非科学的な気もしますが、そこはお金にシビアな中国人(いや、ユダヤ系やアラブ系も以前よりシビアであり、最近は日本人でさえすっかりシビアになっていますが)。 続きを読む 風水は科学より歴史のある学問

中国タワービルと風水戦争が勃発

香港上海銀行の本店ビルに関する風水のエピソード、まだあります。

エントランス左右にある1対の獅子、片方は口を開け、片方は閉じています。

口を開けている方は運気を呼び込み、口を閉じているのは運気を逃さないためといわれており、運気がない人は口の開いている獅子と、運気が向いてきていいる人は口を閉じた獅子と一緒に写真を取るとご利益がある、とされ、最近流行りのパワースポットになっています。

これだけならまだ微笑ましい部分もありましたが、1989年、中国銀行が香港上海銀行本店ビルのすぐ横に高さ367m、78階建ての中国銀行タワーを建築したことから有名な「香港風水戦争」が始まります。 続きを読む 中国タワービルと風水戦争が勃発

風水を取り入れて設計された香港の『蟹ビル』

香港に行った人なら誰でも目にするのが世界最大級の銀行金融グループ、香港上海銀行(HSBC)の香港と環太平洋を管轄する本店ビル、通称『蟹ビル』。

九龍島から香港島に向かうスターフェリーに乗ると、正面にそびえる独特と鉄骨組みを持ち、香港ドルにも描かれているビルですね。

イギリスの建築家、ノーマン・フォスターが設計、1985年に竣工し、高さ178.8m、44階建てのビルは完成当時、香港島の中環(セントラル)地区で最高の高さを誇っていました。

当時の最先端技術をふんだんに取り入れており、中でも超高層ビルとしては世界初のなる吊り構造を採用、その後の超高層ビルのランドマーク的存在にもなっています。 続きを読む 風水を取り入れて設計された香港の『蟹ビル』

新しい占星術が生まれる可能性

占星術はギリシャ哲学と結びついて確立されましたが、その後、キリスト教によってヨーロッパから排除され、インドや中東で独自の発展を続けましたが、再び表舞台に登場するまで1000年が経過しています。

12世紀ルネッサンスで隆盛を極めた占星術は天文学や物理学の進歩によって、17世紀になると再び学問的分野から姿を消します。

それから400年余り。

現在の占星術は17世紀に科学から乖離した時の状態とあまり変わっていません。

だからといって天文学が格段に進歩したわけでもありません。 続きを読む 新しい占星術が生まれる可能性

宇宙は未だ解明されず占星術にも新たな可能性が

特殊相対性理論によって、宇宙はビッグバンから始まった、というのが現代の宇宙論における定説となっています。

しかし最先端の物理学を持ってしても、ビッグバン以前の宇宙がどのような状態であったか解明されていません(もちろん、あらゆる分野から仮説はそれこそ星の数ほど出ていますが)。

1980年代までは、宇宙は縮小に向かっているという定説が1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の観測結果によって、現在も宇宙は加速しながら膨張していることが分かって定説が覆されました。

1990年なんて、天文学の歴史から見たら、ついさっきの出来事みたいなものです。 続きを読む 宇宙は未だ解明されず占星術にも新たな可能性が