『グレムリン』という映画があった。架空の生物であるモグワイという不思議な生きものとそれに振り回される人間たちを描いたSFホラー&コメディだったと記憶している。
モグワイは可愛い縫いぐるみの愛玩動物のようにも見え、人間にもよくなついているのだが、ひとたびその扱いを誤ると、取り返しのつかない大変なことになってしまうのだ。 続きを読む ケサランを飼うにあたっての3つの掟とは?ケサランパサラン
『グレムリン』という映画があった。架空の生物であるモグワイという不思議な生きものとそれに振り回される人間たちを描いたSFホラー&コメディだったと記憶している。
モグワイは可愛い縫いぐるみの愛玩動物のようにも見え、人間にもよくなついているのだが、ひとたびその扱いを誤ると、取り返しのつかない大変なことになってしまうのだ。 続きを読む ケサランを飼うにあたっての3つの掟とは?ケサランパサラン
このように正体はよくわからないが、それでも、ケサランは幸運のシンボルとされてきたもの。もし、どこかでそれを見つけたなら、ぜひとも捕まえたい。そして、できることなら桐の箱の中に収め、長いこと大切に保管したい。
おっと、そのときに白粉を振りかけておくことをお忘れなく。うまくいけば、数年の後には、それが大きく成長していたり、子供ケサランが幾つも出来上がっているのを観察できるかもしれない。その数に応じて、幸せも多く舞いこんでくるのだ。 続きを読む もしケサランを見つけたら、どうするか?ケサランパサラン
ともかく、このような形で、ケサランを育てていると(実態は、ただ保管しているだけなのだが)、幸運に恵まれる機会が増してくる。伝説はそう伝える。それは、ある日突然に大きな幸運を授かるという形のこともあるという。たとえば、宝くじに大当たりして、思いがけず大金が舞い込んできた、といったぐあいに。
しかし、幸運のタネは突然にやってくるだけではない。徐々に、ジワジワと高まりゆく幸せもあるだろう。 続きを読む ケサランは夢をはぐくむ、うつわかな!ケサランパサラン
ケサランに強く魅かれた御婦人がいた。西君枝さんが、その人である。西さんは、今から25年ほど前に、『ケサランパサラン日記』(草風社)〈今は絶版〉を書いた人で、その本は今でもケサラン・ファンの間で根強い人気を保っている。
本の内容は、西さんが自宅の庭先で偶然に発見したケサランを大事に飼育しつつ、その成長観察日記を綴っていくというスタイルで、ページの隅々にまでケサランに対する強い愛情がにじみ出ている。 続きを読む ケサランの第一人者・西君枝さん!ケサランパサラン
かくいう筆者も、実はもうかれこれ20年ほど前のことだが、西さんを自宅まで訪ねたことがある。もちろん、西さん所蔵のケサランを見せてもらうためだ。そこでは大小数十個のケサランが、昔からの慣わしどおりに桐の箱の中に収められ、白粉を振りかけられていた。西さんが所蔵するケサランは、哺乳類の体毛をもつ、いわゆる毛玉ケサランではなく、植物の綿毛状のケサランであった。
前述のように、ケサランには大きく3つの種類(というか分類)があるのだ。一つは、例の動物の体毛状の「動物性ケサラン」、そして、西さんも飼育していた綿毛状の「植物性ケサラン」、それから丸くて硬い「鉱物性ケサラン」という3つの種類である。 続きを読む ケサランに白粉と愛情をふり注ぐ!ケサランパサラン
帰宅した後さっそく、頂いたビワのつぼみから子供ケサランがピンセットで摘み出され、それは顕微鏡の台にはりつけにされることになった。そこに西さんのような愛情はなく、多少は申しわけない気持ちにもなった。
ともかくまずは顕微鏡で観察。しかし何も反応は見られない。そこで何か刺激を与えてみようと、まず水を垂らしてみた。やはり何もない。そこでこんどは、圧電素子によって、子供ケサランに放電を掛けてみたりもした。まったく反応なし。 続きを読む 顕微鏡にかけられたケサランパサラン
井上靖著『しろばんば』(新潮社)という小説のなかに、ケサパサと思しき(あるいは似つかわしい)生き物(虫)のことが出てくる。その虫は、小説のタイトルでもある「しろばんば」とよばれており、冒頭にその虫がどんな様子であるのかその概観も出てくる(逆にいうと、虫そのものは、この冒頭1ページにしか出てこない)。以下に、その部分を抜粋しておく。
その頃、と言っても大正四、五年のことで、いまから四十年前のことだが、夕方になると、決まって村の子供たちは口々に“しろばんば、しろばんば”と叫びながら、家の前の街道をあっちに走ったり、こっちに走ったりしながら、夕闇のたちこめ始めた空間を綿屑でも舞っているように浮遊している白い小さい生きものを追いかけて遊んだ。 続きを読む しろばんばは、ケサパサの虫タイプなのか?
ケサランパサランは、その正体そのものが大きな謎に包まれているわけだが、実はその名前自体にも大きな謎がある。まず、この「ケサランパサラン」にも多くの別名があるのだ。「ケセランパセラン」「ケサラパサラ」のように似たものから、「テンサラパサラ」など。また、鉱物性ケサランによく使われる「ヘイサラパサラ」のようなものまである。
「さっぱりわからん」というのを、東北地方のある方言では「ケサランパサラン」と発声するという説は前にも述べたが、本当のところはわからない。 続きを読む ケサランの名前自体がサッパリ・ワカラン!ケサランパサラン
そんなことを考えていた矢先、こんどはアラビア(方面)出身の知人が、「日本語の『チャランポラン』という言葉は、ペルシア語を起源にしているのを、おまえは知っていたか?」と言ってきた。「ん! たしかに、そうだった」もしや「ケサランパサラン」の言葉の起源は、アラビア語系統の言葉だったりして? そんな考えが頭をよぎる。
『チャラン・ポラン』の最初の音は文字で書くと「CH」となる。これは英語でも分かるように「チャ」の音のほか、「ケ(KE)」という音にも転化することがある。「(チャ)ラン・ポラン(CHARAN・PORAN)」と「ケサラン・パサラン(CHSARAN・PASARAN)」の音、よく似ているではないか! 続きを読む ケサランパサラン=チャランポラン起源説?
知人の中国人女性にも以前、ケサランパサランという言葉の響きについて、「この言葉って、母国語で何か意味がありそうですか?」と聞いてみたことがある。
すると、ちょっと考えたあと、「ゲイ、シャー、ラング、パー、シャー、ラング」(gei sha lang pa sha lang)という音であれば、その意味は「狼を殺させる、狼を殺すのがこわい」とかなんとか言っていた。なるほど。しかし、これはちょっと無理がありそう。 続きを読む 中国語VSスペイン語!ケサランパサラン
ところで、あの有名な化粧品会社の名前『ケサランパサラン』(『KP』というブランド名にもなっている)も、実はケサランが白粉を食べて成長するという例の伝説にあやかり、その「白粉→化粧品」というイメージから付けられたものだった。
なんにしても、それには悪いイメージがない。むしろ、吉兆のよいイメージがあるのだ。だから、それは、スナックやレストランの名前としても好んで使われてきたのだろう。 続きを読む ケサランパサランの名前にも幸運を招く力が?
科学研究の歴史において、しばしば話題にあがる「研究や実験上における偶然のミス」。しかし、その「偶然のミス」こそが、往々にしてその後の「大発明」や「大発見」につながったりもする。
そうした偉大な発明・発見のキッカケとなった「幸運の偶然」のことを、今では「セレンディピティー」(Serendipity)という用語で表現したりもする。この「セレンディピティー」というのは、ある物語から付けられた名前である。 続きを読む 幸運のキッカケを見逃さん、聞き逃さん、手放さんよう!ケサランパサラン