縁結び神社!気多大社には日本で唯一の縁結び専用祈祷所あり

テレビCMからネットの世界まで自由自在に電脳社会を巡る縁結びの神社、気多大社は見た目、結婚相談所のホームページみたいで怪しい部分もありますが、由緒は正しく天平二十年(748年)には万葉集にも登場、越中国の一之宮として存在していました。

近世においては加賀百万石の大名となった前田利家とその妻、まつが参拝した神社としても有名です。

ちなみに祀られている大国主に関しては、須勢理毘売と結婚する際、建速須佐之男命から数々の試練を課せられ、それを乗り越えてむすばれたという、愛する者のためならどんな苦労があっても愛を守り通すロマンスに満ちた姿、と紹介されています。

いや、違っちゃいませんが。

かなり現代風にアレンジしていますよね。 続きを読む 縁結び神社!気多大社には日本で唯一の縁結び専用祈祷所あり

縁結び神社!夫婦神を祀る川越氷川神社

埼玉県川越市にある川越氷川神社も縁結びを全面に押し出している神社ですが、気多大社に比べると、かなり神社寄りのしっとりとした雰囲気に包まれています(気多大社も神社的行事はしっかりこなしていますけれど、やはりやることが派手ですよね)。

川越氷川神社に祀られている神様は大己貴命(オオムラノミコト:大国主のことですね)だけでなく、その義理父にあたる素盞鳴尊(スサノオノミコト:こういう漢字も当てられています)、妻の奇稲田姫命(クシイナダノミコト)、奇稲田姫命の両親である脚摩乳命(アシナヅチノミコト)と手摩乳命(テナヅチノミコト)の五柱で、大国主以外はすべて夫婦神となっていることから縁結びの神社として知られるようになりました。

つまり、ここでは大国主は主役ではなく脇役。

奇稲田姫命と聞いても分かる人は少ないでしょうけれど、ヤマタノオロチの生贄となった最後の娘、と聞けば「あー、なるほど」と思うでしょう。 続きを読む 縁結び神社!夫婦神を祀る川越氷川神社

縁結び神社!ヤマタノオロチを退治して嫁をもらおう!

縁結びの神社、川越氷川神社に祀られているのは夫婦神で知られる脚摩乳命と手摩乳命、それからその娘、奇稲田姫命と素盞鳴尊、さらに二人の娘の須勢理毘売と結婚した大己貴命、つまり大国主ですが、主役はなんといっても素盞鳴尊。

奇稲田姫命がヤマタノオロチへ生贄にされる寸前、暴れん坊神様の素盞鳴尊が一目惚れするところまで書きました。

その続編です。

素盞鳴尊は脚摩乳命と手摩乳命にヤマタノオロチ退治をする代わりに奇稲田姫命と結婚できるように頼み込むと両親はヤマタノオロチに食われるくらいなら、と喜んでその申し出を受けます。

喜んだ素盞鳴尊は奇稲田姫命を櫛に変えて自分の髪に挿し、奇稲田姫命に化けてヤマタノオロチを退治、その後に奇稲田姫命を元の姿に戻して妻にします。 続きを読む 縁結び神社!ヤマタノオロチを退治して嫁をもらおう!

縁結び神社!縁結びの石と赤い糸

夫婦神を祀っていることから縁結びの神社として知られる川越氷川神社へ話を戻しましょう。

この神社で有名なのが「境内の玉砂利を家に持ち帰り、大切にすると良縁に恵まれる」という言い伝え。

だからといって来訪者が勝手に玉砂利を持ち帰ったら境内はすぐにむき出しの土になってしまいます。

良縁に恵まれる、なんて聞くと一個だけじゃなくて大量に持ち帰ろうとする不届きな輩が必ずいますし。

そこで川越氷川神社、「縁結び玉」の授与を行っています。

これは本殿前の白い玉砂利を巫女さんが麻の網に包み、神主さんがお祓いしたもので、生涯の伴侶と出会えた時、二人揃って神社に出向いて「縁結び玉」を戻せば伴侶と永く固く結ばれるように、と祈願した「結い紐のもと」が渡されます。 続きを読む 縁結び神社!縁結びの石と赤い糸

縁結び神社!川越氷川神社で神前挙式を

「縁結び玉」で知られる川越氷川神社。

「縁結び玉」のご利益があって生涯の伴侶を見つけ、「縁結び玉」を伴侶と共に返還すると「結い紐のもと」を渡されますが、この続きがあります。

この「結い紐のもと」は赤い糸で「結い紐」2つ分の長さの水引1本で編みあげられていますが、挙式を川越氷川神社で挙げる際、この「結い紐のもと」でお互いの左手小指を結び合い、その後、小指の太さに合わせて巫女さんが手作りで結び直し、挙式終了後、桐の箱に詰められて新郎新婦に渡されます。

これが「結い紐」で、一連の儀式は婚礼の執行という形で登録商標もされています。

この神前挙式ですが、氷川会館と共同して行えるので披露宴の心配もなし。 続きを読む 縁結び神社!川越氷川神社で神前挙式を

縁結び神社!境内にあるハイセンスなカフェ

日本に数ある縁結び神社のなかで、もっとも現代的デザインを取り入れたクオリティの高いセンスを持っているのは川越氷川神社でしょう。

赤い糸をモチーフにした結びの文化で神社としての統一イメージを打ち出していますが、そのセンスを見事に分かりやすい形で表したのが、神社内にあるカフェ「むすびcafe」です。

店内は水平を基調として木目と白壁のシンプルな空間デザインになっており、椅子席と畳席の両方が用意されていますが、その畳席のテーブルが椅子席と一体化させるなど随所に細やかなデザインが施されています。

ここで用意されているのはランチやスイーツ、雑貨や持ち帰り用菓子などで、ランチは限定20食や予約のみとなりますが、その内容を見ると限定予約も頷ける充実ぶり。

さらに子供を連れた家族のためにベビーチェアやキッズチェアは言うに及ばず、授乳室や女性用トイレ内にはおむつ替えシートがあるなど、母親への配慮も忘れてはいません。 続きを読む 縁結び神社!境内にあるハイセンスなカフェ

縁結び神社!京都の地主神社に恋占いの石

京都の地主神社も縁結び神社として有名ですね。

主祭神は川越氷川神社とまったく同じく、大国主、素戔嗚命、奇稲田姫命、足摩乳命、手摩乳命の五柱ですが、川越氷川神社と違うのは夫婦神を祀っていることよりも、境内にある「恋占いの石」が縁結び神社として知られるようになったことです。

地主神社は元来、地主神を祀るために建立されたもの。

この地主神社も清水寺の鎮守社でした。

それがいつの頃か(室町から江戸時代と幅広い年代ですが)「恋占いの石」に興じる老若男女で賑わうようになったことから縁結びにご利益のある神社となりました。

「恋占いの石」は境内の本尊前にある1対の石で、2つには10mほどの間隔が開いています。 続きを読む 縁結び神社!京都の地主神社に恋占いの石

縁結び神社!撫で大黒さんの小槌を触って良縁祈願

京都では「恋占いの石」で縁結びのパワースポットとなった地主神社ですが、「恋占いの石」だけでなく、他にも縁結びに関係のあるお社があります。

そのひとつが「撫で大黒さん」。

七福神は日本の信仰ですが、大黒神はインドのヒンドゥー教、シヴァ神の化身マハーカーラ神と言われています。

それがなぜ日本の七福神に入ったかというと、大黒と大国主の読み方を同じにできるから。

この七福神、じつは神道と仏教の融合から生まれた信仰で、天台宗の開祖、最長がヒンドゥー教の大黒を台所の神様として比叡山に祀ったことから始まり、それが庶民の間に広まったといいます。 続きを読む 縁結び神社!撫で大黒さんの小槌を触って良縁祈願

縁結び神社!貴船神社の中宮が縁結びパワースポット

地主神社と同じく京都にあって、縁結びのパワースポットと呼ばれているのが貴船神社。

日本全国にある貴船神社の総本山ですね。

本来は水を司る高○神(タカオカミノカミ)がご祭神ですが、中宮、通称「結社(ゆいのやしろ)」に磐長姫命(イワナガヒメノミコト)が祀られていることから縁結びパワースポットとなりました。

磐長姫命は大山津見神(オオヤマツツミ)の娘で木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)の姉。

これだけだと日本神話に詳しくない人はなんのことだかサッパリ、ですが、木花咲耶姫が産んだ3柱の神様うち、2柱が火照神(ホデリ:海幸彦)と火遠理命(ホオリ:山幸彦)と知れば磐長姫命も身近に感じられるでしょう。 続きを読む 縁結び神社!貴船神社の中宮が縁結びパワースポット

縁結び神社!なんと健気なイワナガヒメ

京都の貴船神社は本来、水を司る神社ですが、中宮に磐長姫命が祀られていることから縁結びのパワースポットになりました。

その磐長姫命、妹の木花咲耶姫と共に瓊瓊杵尊へ差し出されましたが、なんとこの男、磐長姫命がブスだから、という理由だけで父親、大山津見神に送り返されてしまいます。

ヒドイ男ですね。

2柱の娘を差し出す父親も父親だ、という声が聞こえそうですが、大山津見神には2柱の娘を差し出す理由がありました。

「私が二人の娘を一緒にさし上げたのは磐長姫命を妻にすれば瓊瓊杵尊の命は岩のように(磐の字が岩の意味ですね)永遠のものとなり、木花咲耶姫を妻にすれば樹の花が咲くように繁栄するだろうと誓約を立てたからだ、木花咲耶姫だけを妻にすれば瓊瓊杵尊の命は樹の花のようにはかなくなるだろう」と告げます。 続きを読む 縁結び神社!なんと健気なイワナガヒメ

縁結び神社!嫉妬深くて醜女の山の神

日本には八百万の神がいて、山には山の神がいます。

猟師や木樵(きこり)、炭焼きなど山から生活の糧を得る山民は山の神を崇拝しますが、山の神は山の資産を山民に生活の糧として与えることから多産系の女性神として崇められています。

この山の神、日本神話に出てくる山の神とは別で、女性神であることから出産、月経の穢れを嫌うという説、また醜女であるという理由から自分よりも美しい女声が山に入ると嫉妬で荒れ狂うという説もあり、永く女性が山民の祭りには参加できなかったという経緯があります。

また山民は山の神を怒らせないよう、山に入る時はヒゲを剃って身なりを整え、山から降りて女性のいる社会に戻る時は山の神を嫉妬させないようにヒゲだらけの汚い格好になっておりるという風習、さらに山の神は自分より醜いものを見ると喜ぶから醜い表情のオコゼを山の神に供える風習もありました。

さて、ここで再度、磐長姫命にご登場願いましょう。 続きを読む 縁結び神社!嫉妬深くて醜女の山の神

縁結び神社!江島神社に作られた龍恋の鐘

京都から場所は一転して神奈川県の江ノ島に行きましょう。

この江ノ島には弁財天を御祭神とする江島神社があります。

弁財天、元を辿るとヒンドゥー教の女神、サラスヴァティーで仏教の守護神ですね。

それが大黒と共に日本の七福神信仰に取り入れられ、弁天様とか弁財天になり、財宝の神様と崇められたことから江戸時代、江戸から近い距離にあったため、江ノ島詣が盛んに行われた経緯があります。

これ、まったく縁結びに関係ありませんよね。

大黒が大国主と同一視されたように、弁財天も市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)と同一視されています。 続きを読む 縁結び神社!江島神社に作られた龍恋の鐘

猫とツキと干支の性格

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