そうそう。
ポーズや色による招福に違いがある、という紹介を忘れていました。
ただ、ポーズや色による招福は後付けの意味合いが強く、しかも、どのサイトを見ても書かれているので簡単におさらい、ということで。
まずはポーズ編。
右前足を上げていたら金運、左前足を上げていたら人(客)を招くという由来。
もし、両手を上げている招き猫を見たら、それは幸運と思いましょう。 続きを読む 招き猫のポーズと色について
そうそう。
ポーズや色による招福に違いがある、という紹介を忘れていました。
ただ、ポーズや色による招福は後付けの意味合いが強く、しかも、どのサイトを見ても書かれているので簡単におさらい、ということで。
まずはポーズ編。
右前足を上げていたら金運、左前足を上げていたら人(客)を招くという由来。
もし、両手を上げている招き猫を見たら、それは幸運と思いましょう。 続きを読む 招き猫のポーズと色について
白や黒、三毛は当たり前、実存しない青や赤、緑や金の招き猫がいるくらいですから、世の中、もっと変わった招き猫がいてもおかしくありません。
探してみれば、案の定、いろいろな招き猫が出てきました。
たとえば、バカラの招き猫。
バカラといえば、世界各国の王室御用達のブランドですよ?
そこが30%の酸化鉛を含むクリスタルガラスで招き猫を作っているというのだから驚きの一言。
ちなみにクリスタルガラスは鉛を入れた方が透明度を増すそうですが、ヨーロッパでは有害物質規制RoHS指令で電子部品の鉛を強く規制しているのに口につける食器は問題ないとされています。 続きを読む 珍品招き猫のご紹介
ギリシャ神話初級講座のはじまり、はじまり。
「パンドラの箱」にまつわるエピソードは誰でも聞いたことがあるでしょう。
その箱を開けると人類に及ぼす全ての災いが飛び出し、それから人類は厄災に苦しめられることになるけれど、その箱には最後にひとつだけ飛び出さなかったものが残っており、それは「希望」だった、という話。
この部分だけが強調されて寓話的になり、「開けてはいけないもの、災いをもたらすために触れてはいけないもの」の慣用句として「パンドラの箱」という言葉が使われるようになりました。
この「パンドラの箱」、元話はギリシャ神話です。 続きを読む ギリシャ神話!パンドラの箱
「パンドラの箱」に登場してくる主な神様は全能の神ゼウス、先見の明を持つ神プロメテウス、下種の後知恵(物事が起こってから、ああすればよかったと後悔する喩え)が得意でプロメテウスの愚弟の神エピメテウスの3神。
これらの神の時系列や相関図は神の紹介とともに行うので、今はそういった神様が登場するとだけ理解してくださいね。
プロメテウスはゼウスの配下に置かれ、人間の行動を監視していましたが、人類を幸せにするためには神の所有物であった火をもたらせるべき、と考え、人類に火を与えます。
これに怒ったのが全能の神ゼウス。
火は天地創造の力を持つ「神の焔」であり、未熟な人類が持てば使い方を誤ると考えていたことから、ゼウスは人類に火を与えることは禁止していました。 続きを読む ギリシャ神話!プロメテウスが与えた火
ここから読み始めた人は前回の「プロメテウスの火」からお読みください。
プロメテウスの行動に怒ったゼウスはプロメテウスの愚弟エピメテウスに絶世の美女パンドラを送りつけます。
賢兄プロメテウスから「ゼウスの贈り物だけは受け取るな」と強く忠告されていたにも関わらず、愚弟のエピメテウスはパンドラと結婚してしまうわけですね。
パンドラはエピメテウスと結婚後、託された「絶対に開けてはいけない龜」に対する好奇心が募り、やがて龜を開けてしまいます。
そして、この龜からはあらゆる災いの神、死の概念であるタナトスやケール、モロスなどの神々や復讐の神ネメシス、争いの神エリスなどが飛び出して人類の世界に災いが蔓延します。 続きを読む ギリシャ神話!箱から飛び出した災いの神々
「パンドラの箱」だけでもゼウスやヘパイストスやプロメテウスなど神様がいっぱい出てきたので、これ以上、他の話をして知らない神様が出てくる前に、簡単にギリシャ神話の時系列と相関図を説明しておきましょう。
ギリシャ神話の始まりはカオスです。
カオスは混沌と訳されることが多いのですが、ギリシャ神話における原初のカオスとは「不完全で統一されていない空間」的発想であり、現世が完全であることの対極を意味しています。
このカオスに満たされた不完全な物質から現初神ガイアが誕生します。
大地の女神様ですね。
ガイアは単身のまま天空の神ウラノスと海の神ポントス、それから山々の神々を生み出します。 続きを読む ギリシャ神話!大地の女神ガイアの誕生
では神々の王となったウラノスの続きです。ここから読んだ人はVol.4「大地の女神ガイアの誕生」に戻ると話が見えてきます。
ウラノスはガイアと交わった際、ガイアは最初に一つ目の巨人キュクロプスや50の頭と100の手を持つヘカトンケイルといった異形の神様を産みますが、その姿を嫌ったウラノスはキュクロプスとヘカトンケイル(どちらも複数)を奈落の神タルタロスが支配する世界へ幽閉してしまいます。
ちなみにこれには諸説あり、ウラノスはキュクロプスとヘカトンケイルをガイアの胎内に戻した、とか、この2族をタルタロスの奈落に落としたのはその後のタイタン12神の末っ子クロノスだとか、いろいろありますが、そこまで広げちゃうと分からなくなるので、とりあえずウラノスの愚行ということで話を進めていきますね。
ウラノスは忌み嫌った子供に懲りず、さらにガイアと交わります。 続きを読む ギリシャ神話!タイタン12神の末っ子クロノス登場
母ガイアの憎悪の対象となったウラノスを討つべく立ち上がったクロノス。
ここを最初に読んだ人はVol.05「タイタン12神の末っ子クロノス登場」を先に読むと理解しやすくなります。
母ガイアはクロノスの勇気を褒め称え、自ら作り出した大鎌を与えます。
そんなこととはつゆ知らず、神々の王ウラノスは今晩もノコノコと妻ガイアの元に通ってきました。
物陰に隠れ、ウラノスが妻ガイアと交わろうとした瞬間、クロノスが登場、ウラノスの男性器をばっさりと切り落として、それを海に投げ捨ててしまします。
男性器を切り取られたウラノスは神々の王の座から退き、その地位に座ったのは当然、クロノス。 続きを読む ギリシャ神話!息子に殺される王の運命
愚行を繰り返したウラノスを討ち、新しく神々の王となったクロノスは母ガイアが産んだタイタン12神の1柱、樹木と野獣の神であるレアを妻に娶ります。
大地の神ガイア、農耕の神クロノス、そして樹木と野獣の神レア、この3柱が支配する世界は肥沃な大地と生産力に恵まれた至福の楽園でしたが、3柱はけっして幸福とはいえませんでした。
その原因は父ウラノスの「お前もやがて子供に王位を奪われるだろう」という言葉に怯えるクロノスの、父以上の愚行。
クロノスはレアとの間に生まれる子供を恐れ、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンを次々に頭から丸呑みしていったのです。
そんなに子供が怖けりゃ交わらなければいいのに、とは凡人の思うところ。
なにしろクロノス、レアと共寝したいので今晩も交わり、そしてレアはまたも身ごもります。 続きを読む ギリシャ神話!ウラノスの呪いに怯えるクロノス
父である神々の王クロノスに知られることなく、立派に育ったゼウスは母レアからクロノスが兄弟たちを飲み込んだという蛮行を聞かされます。
怒りに震えるゼウスですが、なにしろ相手は神々の王、簡単に倒せる相手ではありません。
そこでゼウスはウラノスとガイアの間に生まれたタイタン12神のオケアノス・テテュス夫妻(要するにクロノスの兄弟ってことですね)の娘、知恵の女神であるメティスに相談します。
知恵の女神だけに「催吐剤を飲ませる」という妙策を思いつきます。
ゼウスの代わりにクロノスに近づき、言葉巧みにクロノスへ催吐剤を飲ませると、クロノスは最後に飲み込んだ石を、それから次々に飲み込んだ子供を逆順に吐き出していきます。 続きを読む ギリシャ神話!全能の神ゼウス登場
神々の王クロノスと、その息子ゼウスをそれぞれの盟主とした戦い、ティタノマキアはゼウスが姉兄を連れてオリュンポス山に立てこもることから始まります。
なにしろ相手は神々の王クロノスと、その配下タイタン12神、ゼウスと姉兄で勝てる相手ではありません。
といってもタイタン12神がすべてクロノスの味方になったわけでもないのです。
まず、クロノスに催吐剤を飲ませたメティスの両親、オケアノス・テテュス夫妻は中立を宣言してクロノス陣営に参加しません。
さらにタイタン12神の1柱、パラスの妻となっている冥府を流れる川の神ステュクスは夫を裏切ってゼウス側につきます。 続きを読む ギリシャ神話!やがてティタノマキアが始まる
神々の王クロノスとその支配下にあるタイタン12神に、その息子たち。
やがて全能の神となるゼウスに協力する姉兄に、味方となった神々たち。
この両者の争い、ティタノマキアは10年続いても膠着状態のまま。
この均衡を打ち破ったのはゼウスに協力していたゼウスの祖母でありクロノスの母だった大地の神ガイアの一言です。
「奈落のタルタロスに我が息子たち、キュクロプスとヘカトンケイルが幽閉されています。彼らを救い出せば必ずや、彼らは忠誠を近い、貴方の味方になることでしょう」
ゼウスにしてみれば伯父さんたちですね。 続きを読む ギリシャ神話!ゼウスの切り札