カネをためても本物の成功ではない

西洋のことわざに「カネには二つの楽しみがある。ためる楽しみと使う楽しみと」という言葉がある。しかし、これは誰にも解ることだが、通常、成功というのは、ためる楽しみを使う楽しみより優先させることによってもたらされるものである。

使う楽しみをためる楽しみより優先させれば、即それは失敗の方向へむくことは間違いない。だがしかし、では、ためることにのみ専念すればするほど、成功への到達は容易になるのではないか、というと、これは必ずしもそうとはいえないようである。

というのは、法則の第七話をもう一度読み返して頂けば解ることだが、人間が充足を欲している本能的衝動は五つあり、おカネをためるという行為はその第一の生存本能を主として充足するものなのだからだ。

もし、ためることにのみ専念し、使う方を極端に押えるならば、第二の群居衝動はまずそこなわれ、第三の自己重要感も、それに対し鈍感になるか、またはカネを有したことのみを誇り、貧乏人を蔑視するといった好ましからざる心的態度で自分の劣等感をカバーせざるを得なくなろう。

第四の性欲に関しては、ケチな男はいい女にバカにされがちであり、敬遠されてしまうことであろう。第五の好奇心についても、人心がこの人から離れるので、生きて行くための適切なアドバイスや情報は次第に得られなくなろう。

このような不満足な状態で得た物質的成功は、前項でいう「二つの恩恵に満ちた成功」とは呼びがたい。したがって、それはニセモノの成功であるということになる。

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