「予知夢と夢トリビア」カテゴリーアーカイブ

違和感は予知夢の重要な情報

妻がダイエットに励んで2kgも痩せたのに旦那はまったく気がつかなくて妻が落胆する、というようなケースはよく見かけることです。

しかし久しぶりに会った友人であれば、2kgの変化に気がつくこともよくあるケースでしょう。

日常的な情報は毎日、同じものを見るほど変化に気がつかないものですが、これは脳が情報を分別しているからです。

旦那は妻がちょっと痩せていることに違和感を覚えながらも、その情報を無意識に分別しているわけですね。

その違和感が重要な情報であるほど、無意識に収納されてもメッセージとして夢に登場することがあります。 続きを読む 違和感は予知夢の重要な情報

役立つ夢を見るなら自分を徹底して追い込むこと

では、冒頭でご紹介した夢が現実の世界へ恩恵を与える実例から、それを実践できる方法を説明しましょう。

実例では、ミシンを作るために、あるいは小説を書くために一生懸命、考えます。

考えるというのは想像に対するアプローチの記憶ですね。

試行錯誤は、いわばダメな手段の記録でもあります。

失敗する方法を消去していくことにより、確実な成功が見つかるわけですが、顕在している意識は失敗する方法が積み重なるほど精神的なダメージが大きくなり、次のステップへ進む足が重くなります。 続きを読む 役立つ夢を見るなら自分を徹底して追い込むこと

夢が持つメッセージを逃さずに現実世界で活用する

夢は、生半可な知識で人に判断されたり、あるいは人や物を判断するのは大変、危険です。

しかし自分自身のためであれば、正しい知識の元に有効活用ができるでしょう。

ユングが夢解釈を行う際、対象者とのコミュニケーションを重要視したのは夢の情報を共有化し、対象者の夢を疑似体験することで問題点を見出そうとしたからです。

夢の研究では被験者測定が重要なように、夢の内容は本人がもっとも良く知っています。

その夢を自己分析することによって、自分の置かれている現状を理解でき、時には成功へ導くカギが存在することもあります。 続きを読む 夢が持つメッセージを逃さずに現実世界で活用する

瞬間形成の夢

最後に「邯鄲の枕(かんたんのまくら)」の話をしましょう。

紀元前400年頃、中国は趙の国、盧生(ろせい)という若者は自分の平坦な人生に嫌気が差して一旗上げようと趙の都、邯鄲(かんたん)に旅立ちます。

邯鄲まであと少しという場所で盧生は食事処で一休み、目の前にいた呂翁(ろおう)という老人に都へ行く理由を聞かれ、わずかな田畑を延々と耕し続ける人生がイヤになったので、もっと波瀾万丈の人生を送るために都へ行く、と応えます。

それを聞いた呂翁、では願いが叶えられる枕を進ぜよう、とひとつの枕を盧生に与えました。 続きを読む 瞬間形成の夢

夢と時間の相関関係

「邯鄲の枕」は唐時代の作家、沈既済(しんきせい)の作品です。

粟は黄粱とも呼ばれるので粟粥が煮えるまでの時間という意味から「黄粱の一炊」や「一炊の夢」などという言葉も、栄枯盛衰の一瞬を表す同義語として使われています。

このように壮大で長時間に渡る物語を一瞬(粟粥ができるまで)で見る夢を瞬間形成説と呼んでおり、人生とまではいかなくても1ヶ月間、1週間といった単位の夢を見ることはよくあることです。

莊子が胡蝶になった夢でも、現在、自分が胡蝶で莊子になっている夢を見ているのだとしたら、その時間はとても長く、誰かが起こしてくれるか、死ぬまで続くわけですね。 続きを読む 夢と時間の相関関係