モノの名前はどうやって決められたのか?言葉と文字の摩訶不思議学

有名な創世神話によると、創造主は最初のヒトであるアダムに対して、あらゆるものに名前を付ける権限を与えています。名前付けは人間に任せていたのです。言葉と文字の摩訶不思議学で、その謎を紹介します。

人類の発祥地は、20万年前のアフリカであるとされています。人類考古学は、発掘された人骨や土器、遺跡などから当時の姿をしだいに明らかにしてきました。では、人類が最初に話した言葉、つまり根源言語とは、どんなものだったのでしょうか?

言葉の場合は、人骨や土器とは違い、跡に残るものがないので、不明な点が多いのは仕方のないことです。さらに、文字が作られるのは、言語ができてから、さらに後の時代になってからなのです。

私は、この根源言語の成立といった問題に、大きな興味を引かれます。どのように、それは言葉として成り立っていったのでしょうか?

最初は、初期の人類によって、目の前にあるもの、動物とか植物とか、そうした身近なものから手当たりしだいに名前(音声記号としての)が付けられていき、それと同時に言葉も発展していったことが推測されます。

あるモノに、ひとたび名前が付けられると、あとはそれを話題にする場合にはとても楽になることがわかります。たとえ、そのものがそこになくても、「あるものの名前」という共通の認識によりそれが想起できるからです。

そうして、そのうちには目の前に存在しないもの、あるいは観念的なもの、つまり実体がないものにさえ、ヒトは名前を与えるようになったのでしょう。

モノに名前が付いていることで、ヒトはそのものをより鮮明に意識することができるのです。ある概念、観念にもそれを指す名前がつくことで、ヒトはいろいろと思いを巡らすことができます。このように、何らかの名前さえあれば、ヒトはそれをもとにイメージをつくることができるのです。

それとは反対に、大昔のヒトは仲間が共通して抱く「イメージ」をもとに、ある事物に名前を与えていた可能性もあります。つまり、「イメージを音声化していた可能性」ということです。

たとえば、「大きい」「偉大」といったイメージには、もしかすると「オオーク」といったような音声化が、そして「小さい」「ちっぽけ」といったイメージには、「ツゥム」とか「トゥッティー」いったような、イメージの(音声)形容化が徐々に進んでいったのではないでしょうか。

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