ケサランパサランの名前にも幸運を招く力が?

ところで、あの有名な化粧品会社の名前『ケサランパサラン』(『KP』というブランド名にもなっている)も、実はケサランが白粉を食べて成長するという例の伝説にあやかり、その「白粉→化粧品」というイメージから付けられたものだった。

なんにしても、それには悪いイメージがない。むしろ、吉兆のよいイメージがあるのだ。だから、それは、スナックやレストランの名前としても好んで使われてきたのだろう。

筆者も、京都でその名前をもつスナックを知っているし、また東京の江東区でも以前、その名前のレストランを見掛けたことがある。全国の電話帳でその名前をもつお店を探すこともできるだろう。

さらに特許庁の商標登録の記録を閲覧すると、例の化粧品メーカーのほかにも、外食産業やそれに玩具メーカーなどがそれぞれの事業分野で「ケサランパサラン」というネーミングを登録しているのを見ることができる。

この同じ名前の出願・登録件数が、一時期では20件近くもあったと記憶している。だいぶ前のことだが、筆者も「ケサランパサラン」という名前をある分野で使いたいと思い、これを商標出願したことがある。

しかしその一年半後、特許庁から届いたのは、登録拒絶の知らせだった。商標出願のために3万円近くも出費したのだったが… まぁ、こればかりは仕方があるまい。それだけ「ケサランパサラン」というネーミングの出願と登録件数がラッシュだったのだろう。でも、なぜ?

なぜか、それはわからない。ともかく、この「ケサランパサラン」という言葉に魅かれる人は多いのだろう。その言葉は、何か不思議な魅力を醸し出す音なのかもしれない。
実際、この言葉は「一種の呪文」ではないかという声もあった。
それを裏づけるように、レベッカの歌のタイトルにも、「ケセラン・パセラン」というものがあった。

歌の内容からすると、「ケセラン・パセラン」と読める漢字の呪文があって、それを「悲しいことがあるときに唱えなさいよ」とママから教えてもらった女の子がついに、その言葉を唱えて、勇気を取り戻す、たしかそんなような内容だった。

このケサランの名を積極的に付けた例は他にもある。山形県庄内地方のJA鶴岡では「けさらんちゃん」という名前のキャラクターを作っているし、同じ庄内地方にあるガソリンスタンドの名称も「けさらんロード」と名付けられているのだ。

ひょっとすると、「ケサランパサラン」という、その名前自体にも、ケサランという謎の物体同様、「幸運を与える力」があるのでは?そういえば、ケサラン・ブームのときも、日本は平和だったよなぁ。よし、日本が良くなるためにも、ケサランが再び流行ることを祈ろう!

そのうちには、「そんなの知らない!」という意味で、「そんなの、ケサラン・パサラン!」なんていう言葉も流行るかもしれない。(そんなことはないか…)ケサラン、ケサランといっているうちに、例のレベッカの「ケセラン・パセラン」の曲が聞きたくなってきた。あれは、なかなか、いい歌だった。「けせらーん、ぱせらーん、」と。

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