名言の陰にダブルミーニング
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名言の陰にダブルミーニング
マルティン・ルターは(簡単に言ってしまえば)「人間は善光ではなく信仰によってのみ義(ただしいものである)とされること」とキリスト教を解釈、当時のカソリック教から分離してプロテスタント派を作った人物です。
そこで、もう一度ルターの名言とされる「明日、世界が滅びようとも今日、私はリンゴの木を植える(Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.)」を引用してみましょう。
一般的には、周囲の状況に惑わされずに自分のすべきことをやる、と解釈さていますが、これをルターに当てはめてみると意外なダブルミーニングが浮かび上がってきます。
「明日、世界が滅びようとも」の部分はカソリック教会の迫害によるプロテスタント派の消滅を意味し、「今日、私はリンゴの木を植える」の部分はルター自身がプロテスタント派の教えを布教する、という意味に取れるわけですね。
小麦の種を撒くのではなく、またブドウの木を植えるわけでもなく、リンゴの木としたのは、プロテスタント派には「女の真の定義は男からとられた者」という教義があり、人は妻と結ばれることで神と一心同体になる考え方があります。
つまりエヴァが食したといわれる善悪の実(リンゴの木となったのは新約聖書から)はプロテスタント派のひとつの象徴とも捉える解釈もあります。
このダブルミーニングこそ、反体制派が気に入った最大の理由でしょう。
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