北欧神話の世界から生まれた人間型神

北欧神話の世界、今のところギンヌンガガプという空虚な割れ目から生まれた巨人ユミルと、そのユミルから生まれたヨトゥンと呼ばれる巨人たち、牝牛アウズンブラの舐めた塩の氷から生まれた人間型神が存在しています。

巨人と交わったボルを父に持つ三神、オーディンとヴィリ、ヴェーはしかし、巨人に対して敵愾心を持っていることから、その産みの親であるユミルの殺害を実行します。

考えてみれば三神の祖父、ブーリは塩の氷から生まれたのであってユミルから生まれた巨人と交わったとしても、三神にしてみれば血統的に見れば遠縁には当たりますが直系というわけではありません。

なぜ敵愾心を持ったのかというと、これについては詳しく伝承されていませんが、巨人が無秩序であったことに対して人間型神の三神が秩序を好むということが理由と推測されています。

殺害されたユミルから流れ出た血液は大洪水となり、ヨトゥン巨人族の1組の夫婦を残してすべて巨人族をすべて滅ぼしてしまいます。

オーディンはユミルの肉体で大地を、骨から山を、頭蓋骨で天を、髪の毛で樹木を創り、南の灼熱の国、ムスペルヘイムの火花を利用して太陽と月、そして星を創り出します。

もちろん、大量に流れた血液は海になりました。

まるで現在の人間界みたいですね。

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