知ったかぶりするならワイン検定

フード・ドリンク系の資格が一気に増えたのは日本の食文化が大きく変化、西洋的な食事が多くなったこと、その反動として日本食が見直されたこと、食文化の変化に伴って食品や食材の安全性が問われるようになったことなど、いくつもの要因が複合していることが理由です。

フード・ドリンク系の資格で先鞭をつけたのが一般財団法人の日本ソムリエ協会が実施したワイン検定でしょう。

それまでワインなんて「赤玉ポートワイン(甘味料が添加されている葡萄酒)」しか飲んだことがなかった連中が、バブル経済の時期になってボージョレ・ヌーボーの解禁ごときで大騒ぎ、昨日までコーラしか飲んだことがなかった若造がいきなりワインをひと口含んでクチュクチュやったり、「これはフルボトルがどーのこーの」なんて言い出したりするほど、日本中がワイン評論家になったものです。

この時期、ワイン検定を受けた人も多いのではないでしょうか?

まあ、今は(相変わらずボージョレ・ヌーボーは商売になっていますが)バブル景気の時期に比べれば、ワインを本当に楽しもうという人も増えているので、ワイン検定を受けても損はないでしょう。

ただし、ワイン検定にはブロンズとシルバーがあり、ブロンズは入門編となるので「自分磨き」的要素の強い資格となります。

ブロンズに合格したぐらいで、一流レストランで知識を自慢するのは止めましょうね。

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