世界を変えた男、というよりも自分たちの世界を守ろうとする男の言葉も民衆を喚起させるきっかけになった例をご紹介しましょう。

「行動は希望とは切り離せないものだ。希望はまさに人間にしかないものらしい。そこで個人においては、希望の終わりは死の始まりと思いたまえ」

これはフランス第5共和政初代大統領となったシャルル・ド・ゴール氏が第二次大戦中、亡命先のロンドンからラジオを通じてフランス国民へ抵抗運動、レジスタンスを呼びかけた時の言葉です。

実際、この放送を聞いていた人はほとんどいない、と言われています。

当時のフランスはドイツ軍によって占領され、フランス国内は親独派のフィリップ・ペタン首相によるヴィシー政権が確立、独仏休戦協定が交わされて国民はド・ゴール氏よりも表面上はペタン首相の政策に安心していた時期でもありました。

またイギリス議会はド・ゴールのラジオ放送はドイツを刺激するものとして中止を働きかけましたが、それを阻止、放送を続けるように支持したのが当時の首相、ウィンストン・チャーチル氏です。

ド・ゴール氏は自らレジスタンスの先頭に立って戦い、連合軍のノルマンディー上陸作戦が成功するとフランスに戻り、自由フランス軍を率いて勝利を収めました。

1944年、パリが解放されると自由フランス軍とともにエトワール凱旋門からノートルダム大聖堂まで凱旋パレードを行い、パリ市民か熱烈な喝采を浴びています。

「パリは辱められ、パリは破壊され、パリは犠牲となった。しかしパリは解放された。自分自身の力で解放を勝ち取ったのだ。これぞ真実のフランスである。フランスよ、永遠なれ!」

ヴィシー政権から死刑宣告までされても意に介さず、徹底的にレジスタンスを推し進めた信念の人、ド・ゴール氏の言葉は、独立心の強いパリ市民を陶酔させるに十分の強い力が備わっていました。

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