前項に続き、『不運』の時に使えるアンダードッグ効果の続きです。

たとえば会社が倒産しそう、という『不運』に遭遇したとします。

もちろん倒産は不確定性による偏りではなく因果律に因るものですが、その中の1社員としては会社の倒産に対して自分ではどうしようもない部分があるため、『不運』と定義することができます。

多くの社員は倒産する前に早期退職して転職の準備を行います。

まるで沈みゆく船から逃げようとするネズミと同じですね。

しかし、倒産しそうな中でも、残っている業務をこなし、取引先へ積極的に出向いて倒産を少しでも回避する行動を取っていたら、他の人にはどのように見えるでしょう?

取引先は当然、倒産しそうである、という情報を掴んでいるので会社に対しては警戒しますが、個人に対しては判官贔屓が働き、経営者であればそれだけ頑張る人材を自社に取り込みたい、と思うはずです。

これがアンダードッグ効果です。

『不運』を受け入れながらもその状況でできることを精一杯やっていれば個人としての平均値を上げることができる、つまり実力を周囲にアピールできるので、それだけ『ツキ』というより偏差の少ない『チャンス』が広がっていくことになります。

もし、貴方が経営者であれば、倒産しそうな会社から早々に退職して面接に来た人と、まだ会社に残っていて倒産回避や取引先に迷惑をかけないように仕事をしている人を比べた場合、どちらの人材が欲しいですか?

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