合議制を取り入れて家臣から信頼を得た武田信玄

織田・徳川の清洲同盟という当時では最強の軍団でさえも、その進撃を止めることはできなかったのが、武田信玄率いる武田軍でした。

その武田軍の強さを象徴する信玄の名言がこれ。

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」

もうひとつ続けて。

「信頼してこそ人は尽くしてくれるものだ」

どちらも臣下に対する信頼性を表した言葉ですね。

策略や財力、忍耐力よりも人材を重宝した信玄らしい名言といえるでしょう。

戦国武将は信長や秀吉に代表されるように、重要事項の決定においてはつねにトップダウンが常識です。

これは重要事項の機密が漏洩してしまうことを避ける最善の方法ですが、信玄は父親である信虎追放、つまり家督相続以前の晴信時代から板垣信方、甘利虎泰など武田家重臣と合議制を取り入れ、重臣の意見を聞きながら信虎追放を決定しました。

戦国時代、父親や兄弟を殺害して家督相続することはけっして珍しくありませんが、信玄は追放した信虎に毎月、潤沢な送金を行い、信虎が最初は後継者に指名した次男の信繁とも仲が良く、武田家の誰一人として犠牲にせず武田家を盤石の体制にしました。

誰かを犠牲にすれば、その誰かを擁立したり信頼していた人物が怨恨を抱き、それがやがて家内騒動に発展するでしょう。

すべてを丸く収める方法は強さの要因でもあることを名言は示しています。

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