猫の脱走劇を紐とく

最初の疑問はなぜ、密室から脱走できたのか、ということ。

ケージは動物病院からお借りした猫用のもので、当然、隙間からは出られません。

最初の夜こそ、出入口のカギをかけ忘れたのかな、という思いもあったことから次の夜からはしっかりとカギを閉めました。

それでも脱走を繰り返していたのです。

もちろん魔術や瞬間移動も一瞬、考えましたが、私は現実主義者であるのでそれらは基本的に信じません。

なので、ある晩、ケージに入れた後、部屋の照明を消してこっそり覗いていました。

すると、私が就寝したのを確認したのかシャーロックは行動に移したのです。

なんと、ケージの床面をわずかに持ち上げると、そこに生じた床面カーペットとのわずかの隙間から這い出ていたんですね。

次の瞬間、照明を点けて私と対峙した時のシャーロックが、まるで待ちぶせしていた銭形警部に出会ってしまったルパン三世のような表情になったのは言うまでもありません。

もちろん「とっっっつあああああん!」とは言いませんでしたが。

結局、ケージを出たところで家の中を荒らしまわることなく深夜の散歩を楽しんでいただけなので、ケージは意味がないことを飼い主は悟り、以後、シャーロックは時間に関わらず自由に動きまわっています。

まずはこの脱走劇の謎から解明しましょう。

猫が、あのほんのわずかの隙間からでも這い出ることができる身体の構造です。

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